ライブシーンよ、どこへいく ライブカルチャーとポピュラー音楽

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ライブシーンよ、どこへいく ライブカルチャーとポピュラー音楽

  • 著者名:宮入恭平/佐藤生実
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  • 青弓社(2014/04発売)
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  • ISBN:9784787273116

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内容説明

CDの売り上げ減に苦しむ音楽業界だが、それに反比例してライブコンサートやイベントは市場規模が拡大している。ライブ産業全体の動向を踏まえながら、ライブハウス・クラブ・フェスティバルなどのイベントから、ストリートや発表会などのミニマムなライブ、インターネットやアキバ系まで、各シーンの状況を活写して、ライブカルチャーの未来を展望する。

目次

まえがき 宮入恭平/佐藤生実

序章 ライブの世界
ライブの可能性への期待
ライブが意味するもの
ライブシーンのタイプと特徴
ポピュラー音楽の定義
ライブカルチャーを読み解く

第1章 予定調和のパフォーマンス――エンターテインメントシーン
「文化の殿堂」の終焉
文化施設としてのコンサートホール
ライブ・エンターテインメント市場
ライブシーンと有名性
有名性の変容
予定調和のパフォーマンス

第2章 搾取されるミュージシャン――ライブハウスシーン
ライブハウスが意味するもの
必然性からの誕生
ライブハウスのシステム化
ノルマ制の弊害
ライブハウス・イデオロギー
多様化するライブハウス
「ペグ」としてのライブハウス

第3章 ディスクとライブのせめぎ合い――クラブシーン
クラブとは
ディスクカルチャーとライブカルチャー
ダンスの時代
フィーバー!
ダンスのゆくえ
ディスコからクラブへ
データベース化するクラブシーン

第4章 日常と非日常のボーダーライン――フェスシーン
ライブ・エンターテインメントとしてのフェス
クールな資本主義
フェスでの音楽の共有
日常と非日常のボーダーライン

第5章 見せかけのオルタナティブ――ストリートシーン
秋葉原の光と影
歩行者天国でのパフォーマンス
行政主導のライセンス制度
ストリートミュージシャン
記号としてのインディーズ
偶然的な出会い
ストリートの政治性

第6章 ヴァーチャルの浸食――インターネットシーン
新しいライブの概念
ライブシーンの民主化
ソーシャル・ネットワークのライブ感
同時性の希求
リアルなライブとヴァーチャルなライブ

第7章 クール・ジャパンの台頭――アキバ系シーン
会いに行けないアイドル
地下アイドルの時代
アニソン・ブーム
クールが意味するもの
ポピュラー音楽の不在
クール・ジャパンの台頭

第8章 開放されたステージ――発表会シーン
ライブシーンへの参加
音楽を身につけること
身につけられた音楽の披露

終章 再び、ライブの世界
ライブ概念の変容
ライブシーンの流動性と相互横断性
二〇〇〇年代のライブシーン
ポスト3・11のライブカルチャー
ライブの可能性

あとがき 宮入恭平/佐藤生実

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

韓信

0
CD売り上げの低迷に反比例するライブ動員の増加、ライブハウスのノルマ制、DJのミュージシャン化によるクラブシーンのライブへの接近、必ずしも音楽が重要視されないフェス、リアルなライブへの参加を促すインターネットシーン、クールジャパン言説のもとアニメ等ビジュアルコンテンツの添え物として輸出されるアキバ系音楽など、日本のライブシーンの現状と問題を捉える論考。現状分析以上の成果がないのには拍子抜けするが、海外から輸入した音楽の思想を脱色して無臭化することを日本の特徴として挙げるなど、共感できる指摘も多い。2016/09/08

銀木犀

0
日本のライブシーンの問題点を大まかに総合的にまとめている感じ。ライブハウスのノルマ問題とか、売れないミュージシャンを聞く人にはおなじみだけど、こういう本でも取り上げられるとポピュラーになったもんだと思う。ほかにもフェスとか秋葉系とかストリートライブとかいろいろ章立てて書いてある。実例がもっと豊富だとよみごたえがあったのにな。2011/12/14

qoop

0
日本のライブシーンにまつわる特殊性や問題点を指摘し、その将来を憂える内容は少々ショック。〈CDは売れなくてもライブシーンは盛況〉という言説を安易に受け取り過ぎていた。反省…と、最近ライブご無沙汰の身を棚上げして云ってみる。2011/10/23

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