内容説明
アラフォー女性の友情を描いた傑作小説!ドラマ『ビターシュガー』の原作!
前作の『虹色天気雨』から数年後の設定。市子とまりと奈津の三人は、二十年来の交流を続けてきた女友達だったが、ある日、市子の家に、まりの恋人だった年下のカメラマン・旭が転がり込むことになった。市子は旭の居候をしぶしぶ了承したものの、中学生になったばかりの奈津のひとり娘・美月にそのことを嗅ぎつけられ、弱みを握られてしまう。まりに秘密を抱えたうえに、美月からも信州に住む別居中の父親・憲吾に会いに行こうと懇願され、奈津にも市子は内緒事ができてしまう。一方、まりは仕事場で再会した年上の男性・内藤との新しい恋に悩んでいた。内藤には離婚した妻がおり、今でも元妻とはお互いの家を行き来するような仲だという。恋愛、結婚、離婚――。三人の女性たちに芽生えた「幸せの誤差」を描いた、大人の女子恋愛&友情小説シリーズ第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
73
年を重ねたら、一段とねっとりした関係に見えるのは私だけか?適度な心の距離が、私には重荷になってしまった。友の幸、不幸は我のものとでも言うように首を突っ込みたがる。そういえば、ドラマを観ていてそう思ったんだっけ。私に何でも打ち明けられる友が居ないのは、この物語に出てくる彼らと違って踏み込めないからかも。大人になっても熱く語れる仲間は人生の宝なのかもしれないね。2015/02/05
ばう
72
★★★20年来の友人である3人の女性の物語part2。 市子は駆け込み寺みたいなものかしら?友人達は何かあるとみんな市子のところにやって来る。無理難題をぶら下げて。普通なら断って然るべき依頼も市子はいつの間にか受け入れてしまうのだもの。次作では彼女たちはどんな生活を送っているんだろう?楽しみだなぁ。それと前作でもそうだったのだけれど何故か辻房恵が今回も良い味を出していて気になって仕方がない。このシリーズに登場する人達は皆、普通な様でいて全然普通じゃ無い、でも至極真っ当な人達で、そこが大好き。2023/07/27
なゆ
65
前作『虹色天気雨』から3年後。四十路突入後もあいかわらず気が置けない友情の市子・奈津・まりの3人。やっぱりうらやましい、こんな風に続く関係が。市子みたいに、最高の避難場所みたいなヒト、いないかしら。市子の家で三宅ちゃんやら美月やらみんなで集まって、ワイワイ楽しくジンギスカンやってるさなか、市子がふと感じる〝楽しいのに、少し苦いものが混じってる〟という奇妙な感覚。楽しすぎて不安になってしまうような。そこらへんの描写なんかが、とても懐かしくて羨ましい。この3人の行く末も、書き続けてくれると嬉しいのだけど。2016/03/02
ぶんこ
60
前作と変わらず、ユラユラ流されている市子さん。 まりの元彼が居候となり、奈津の一人娘美月に振り回され、大らかというか何なのでしょうか? 近くにいたら頼ってしまいそうな自分がこわい。 市子さんには幸せになって欲しいと切に願います。2016/03/29
siro
46
たくさんの友達に囲まれて楽しそう。気兼ねなく何してたの?元気?と訪ねて行ける友達がいるって羨ましい。大人になると仕事や家庭の縛りが出来てきてなかなかそうはいかない。ぜひとも仲間に入れて頂きたい。そして彼らの距離感がとても気持ちがいい。余計な口出しはせずに見守る。大人の友情は素敵。2014/09/30
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