次世代エネルギーの最終戦略 使う側から変える未来

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次世代エネルギーの最終戦略 使う側から変える未来

  • 著者名:井熊均【著】
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 東洋経済新報社(2013/05発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784492762028

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内容説明

今や再生可能エネルギーの二大市場で技術立国・日本の存在感はないに等しい。米国が競争力をつけ、中国が台頭する風力発電では下位の世界シェアに甘んじ、かつての世界トップから転落した太陽光発電では引き離されるばかりだ。その一方で、日本がここ数年で一気に傾斜してきた原発依存体制は、福島第一原発の事故によって崩壊してしまったといっていい。
だが、それでも日本はまだ敗戦したわけではない。
なぜなら、いまわれわれはエネルギー産業の分野において、通信市場でインターネットが登場した時代と同じような時代の転換点にいるからだ。つまりシステムの起点が大型発電所から需要家へと180度ひっくり返る。この新システムを需要家主導のエネルギーシステム(DEmand Side Driven Energy System=DES2=デスツー)と呼び、本書で詳細に論じる
DES2の下では、各戸に太陽光発電を搭載したニュータウン建設によって、近隣コミュニティがメガソーラー並みの発電所となることも可能になる。発電量の昼夜変動もICTを駆使したマネジメントシステムで乗り越えられる。個人におけるスマートフォンのように、世帯におけるスマートハウスとなった住宅がさまざまなビジネス機会を生み出すようになる。
あるいは再生可能エネルギーの導入によって、地方に新しい産業を興すことも可能になる。
大震災以降の日本を復興するためには、復旧だけではなく、未来を拓く新しい産業の創造が必要である。それも原発事故でエネルギー問題に苦悩する日本が、それに立ち向かい、エネルギー分野の大転換を捉えて成長産業を生み出すことができれば、日本の不滅の活力を改めて世界に知らしめることになるだろう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

1
まさしく、これからの時代のエネルギー戦略の話。近い将来、そうであるべきだと思いました。2012/10/28

ねこじた

0
著者の井熊さんという方は、自然エネルギーの普及を完全に諦めているのでも原発の危険性を声高に主張するわけでもないようです。 本書の、実現可能なエネルギー戦略を考えよう、というプラグマティックな取り組みは支持されるべき。 エネルギー戦略の観点からは、専門家以外の議論が3.11後の日本には活発化すべきだった。だが、イデオロギー対立になる脱原発論は日本人にとって国民的議論まで昇華させるのは無理なのかもしれない。2014/04/24

井上岳一

0
上司の本なので詳しくは書きませんが、ちょっとこれは…。2013/06/06

inmt

0
「エネルギーは当たり前にあるもの」「エネルギーは作ってもらってる」から、「エネルギーは作るもの」という感覚が必要になる。スマートグリッドを進めるにあたって、今と一番変わるのは、このあたりの意識かもしれない。大電力の供給サイドだけが主導するのではなく、一般の需要家や、地域が積極的に議論に入れるようにすることがスタートライン。2012/01/15

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