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内容説明
日本経済の未来も、日本企業の活路も、イノベーションにしかない。しかし、いったいどうすれば、イノベーションは起こせるのか――? ・なぜ日本企業から、グーグルやアップルが生まれないのか? ・イノベーションが起こりやすい環境、起きにくい環境とは何か? ・政府、企業、個人はそれぞれ何ができるのか? イノベーションを真正面から論じた本格的分析の書。任天堂、ソフトバンク、ソニーなど、各企業のケースも満載。<本書で検証するイノベーション、10の仮説>1) 技術革新はイノベーションの必要条件ではない2) イノベーションは新しいフレーミングである3) どうすればイノベーションに成功するかはわからないが、失敗には法則性がある4) プラットフォーム競争で勝つのは安くてよい商品とは限らない5) 「ものづくり」にこだわる限り、イノベーションは生まれない6) イノベーションにはオーナー企業が有利である7) 知的財産権の強化はイノベーションを阻害する8) 銀行の融資によってイノベーションは生まれない9) 政府がイノベーションを生み出すことはできないが、阻害する効果は大きい10) 過剰なコンセンサスを断ち切ることが重要だ
目次
第1章 イノベーションはどこから生まれるのか
第2章 フレーミングの転換
第3章 プラットフォーム競争
第4章 ものづくリからアートへ
第5章 起業とファイナンス
第6章 成長のエンジン
第7章 知的財産権はイノベーションを高めるか
第8章 日本の挫折
終章 イノベーションの可能性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kubottar
8
日本ではイノベーションがなかなか起きないのは何故か?青色LEDを開発した人や最近ではプレイステーションのある部分を作った人が訴訟を起こすのは何故か?日本論と合わせて読むと面白い。2011/12/16
えいきち☆。
6
これまで生きてきた人たちのほとんどは、反イノベーションだったろう。僕はといえば、やはりそんな事とは無縁でいたい。2011/10/12
人工知能
5
イノベーションで、こうやったらうまくいく、という方法論はないが、こうやったら失敗する、という傾向はある、ということで、そういう事例が紹介されている。基本的な論拠は行動経済学とイノベーションのジレンマを基に、フレーミングの変化(=イノベーション)と不要なコンセンサス形成を排した経営者の迅速で独断的な判断が重要であることを説く。破壊的イノベーションが起きるのは、やはりベンチャーのようなワンマン経営や、オープンなプラットフォームを利用して先行性を獲得してしまうことが重要そう。2017/07/25
Q_P_
3
「イノベーションとは新しいフレームを発見すること」 イノベーションという視点から色々な業界、商品、サービスなどの歴史を語るもの。2012/04/05
Miguel
3
周囲にイノベーションという言葉に取りつかれている人たちが多いのだが、どうも彼らの言うイノベーションがしっくりこなかったのでちょっと読んでみました。本書でいうイノベーションはとてもしっくり腹に落ちました。「イノベーションの本質は技術ではなくビジネスモデル」「イノベーションとは第一義的には経営革新」「イノベーションとは既存のフレームを疑い、新しいフレームを発見すること」。歴史、宗教、社会学、政治、政策、日本企業、欧米企業等々、イノベーションをいろいろな角度から説明してくれているので面白かったです。2012/02/09