内容説明
事故という未曾有の、まさに国難をうけて、多くの識者が、インターネットで、新聞雑誌で、テレビで、そして、書籍で、さまざまな立場、観点から語っています。
そんななかで、今もっとも注目される異色の青年僧侶、小池龍之介さんは説きます。
「今回の大地震、大津波、そして、原発事故──このたいへん痛ましい事態に、もし、救いを見出すことができるとしたら、これを、私たちがこれまで幸福だと思い込んできたものが、じつはそうではなかった、ということに気づき、ほんとうの幸福、すなわち、<心が安らいでいられること>へと、私たちの価値観を転換させていくチャンスとすることができるのではないかということです」
わたしたち一人ひとりが、その苦しみから脱していくための第一章、わたしたちのなかに思いがけず芽生えた他人に対するやさしさを「慈悲」の心に育てる方法を説く第二章、そして、これを「そもそもわたしたちの幸福とは何だったのか」と考え直す機会とするための第三章まで、厳しくも愛に溢れた著者の言葉に、きっと明日を開く勇気と実践的視点が得られることでしょう。
目次
第1章 心に突き刺さった第二の矢を抜き去るために(「災害に遭うこと」=「嘆かわしいこと」? 起きてしまったのなら、心の二次被害を起こさぬように 「自粛」のなかからすくいあげられる最良の精神 ほか)
第2章 慈悲の偽の偽物の育て方(募金や寄付やボランティアは偽善か? 「やさしい」気持ちになれるときとなれないとき 赤の他人にはやさしくなれても、身近な人にはやさしくなれない ほか)
第3章 「幸福」の定義が変わるとき(快感イコール幸福という思い込みのなかで 「快感」獲得の歴史 「快感」が過剰になると、かえって欠乏感が増す? ほか)
感想・レビュー
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りえこ
文章で飯を食う
ゴミ
arodexi
yamaneko*