C★NOVELSファンタジア ダブルバインド 黄昏に獣は踊る

著者名：榊一郎【著】

中央公論新社（2012/11発売）

• ISBN：9784125011721

内容説明

失踪した義兄シンを探すミシェル。しかし彼女はある街で人間を襲う化け物と、これを楽しそうに切り刻む青年――シンを目撃する。跡を追ったミシェルが知った、シンの呪われた運命とは!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[まつじん]

うわぁーグロですグロです。ひたすら化け物を斬って斬って斬りまくるお話です。で、隠された主題が”自分からは逃げられない”ですか。いやー自称”軽小説屋”を名乗っている榊一郎さんですが、どうしてどうして重厚な物語も楽しませてくれますよ。

2011/10/23

[草薙香里]

グロいのは平気だったんだけれど、こう何べんも強姦強姦言われ続けると読むの辛くなってくるわ。でも先が読めなくて楽しくはありました。

2013/02/28

[紅羽]

冒頭から、ダークでグロテスクな展開の連続。三年前に失踪した兄を探すヒロインが、殺戮者として変貌した兄と再会してから巻き込まれる異形の存在たちとの死闘は、スピード感もあってサクサク読めました。肉食獣と草食獣との間で揺れるシンと、離れていても変わらぬ想いを抱くミシェルの道が、再び交われば良いのですが。

2012/12/10

[ブックマスター]

榊さんの作品は初読み。ダークでちょっとグロかったのは、自分的には面白かったです。シンが日本刀でバッサバッサと化物達を切り倒していく姿が、鮮明に頭の中で再現されました・・・。でも難しい部分もあって、途中で頭の中がこんがらがったことも(笑)文章の描き方としては、好きな感じなので機会があれば是非他の作品も読んでみたいです。

[オルガ]

榊一郎が描くクトゥルーもの。でもいつもの榊作品らしく銃や刀でバッサバッサと倒していくのでクトゥルーのホラー的要素が感じられなかったのはどうかと思うな。穏やかで善人の自分と殺人を愉しむ自分との間で苦しむ主人公が中途半端なままでいいんだと納得するところがお気に入り。

2014/04/21