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内容説明
小さな体で傷つき、悩み成長していく4人の中学生時代ももうすぐ終わり──。 奈七美は自分の居場所を探し、崇は片想いに区切りをつけようとする。蒼馬は周りに素直になれない苛立ちをぶつけ、志保はピアノで文化祭に有終の美を飾ろうと奮闘中。卒業とともに未来へ踏み出す4人の姿を描く完結巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
16
みんな必死に生きている…二巻で完結なんですね。もっと続きがあったら、と思ってしまいます。志保に泣かれるとホントつらいです…2014/08/14
らっこ
4
デジカメに残ったデータにも離れて暮らすパパともケジメをつける展開で、崇くんと奈七美のやり取りはくすぐったかったです。また積み重ねてきた努力が消えてしまったように感じる志保ちゃんの文化祭は苦しいですね。だから全部が全部思い通りになったわけじゃないけど、悪くなかったと思えるなら無価値ではないんでしょう。卒業式の日のやりとりは、言い出せなかった言葉も逆に吐き出せた言葉も胸に刺さりました。この空気がほんと好き。2022/09/18
二宮繭
3
citrus繋がりということで、フォロワーさんに勧められ読む。 中学生の男女のそれぞれの抱える葛藤、向き合い成長していく姿が丁寧に描かれていて、好きな作品。 男の子の視点で描かれている話もあり新鮮味を感じたのと、オムニバス形式であるけれど全体の流れとして話が繋がってて良かった。 そして絵がとても好みです。2015/07/25
ゆうみい
3
「青春が甘酸っぱいなんて嘘 ただ酸っぱくて苦いだけのシトラスの日々」そうだよ。そのとおり。甘いのは、好きな人と触れた指先だけだったなあ2014/02/09
CAKE
3
「青春は甘酸っぱくない」がキャッチコピーなんだけど、30の私からしたら、言えなかった言葉、報われない思い、意地っ張り、意地悪、コンプレックス、全部全部ひっくるめて甘酸っぺええええよおおおおお。素晴らしかった。恋愛ものでなくて、あくまで中学生個々人が抱えた事情なりと向き合うお話なのが枯れた30でも入りこみやすく。しほちゃんの前向きさにはこころ洗われた。しかしみんなよいこたち。幸あれ。2012/07/20