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内容説明
浮気は遺伝子のせい? 離婚するか否かは、口ゲンカの初めの3分を観察すれば予測できる?男が散らかった服を片づけないのは原始生活の名残り? 相性って根拠があるの? 名うての科学ジャーナリストが、結婚生活の諸問題について、医学、脳科学、心理学の現場に取材。「結婚の科学」の最前線をゆく。
目次
1 より良い結婚生活のために(結婚の現実を知ろう―離婚は少なくなっている;結びつきの科学―浮気するのは遺伝子のせい?;愛の化学反応―ロマンスは測定できる?;セックスの科学―快適な性生活のための傾向と対策;結婚と健康との関係―免疫力をダウンさせる結婚とは?)
2 結婚生活に問題が生じたら―軌道修正するために(あなたの結婚を科学する―夫婦関係の健康度を診断しよう;衝突の科学―夫婦げんかのルール;子育ての科学―子供は天使か、悪魔か;家事の科学―雑用をめぐる戦争;結婚の経済学―愛さえあれば…大丈夫?)
3 今日からできること(性別による役割と主導権争い―対等な結婚というのは幻想か?;結婚生活を長続きさせるには―あなたの離婚リスクはどのくらい?;良い結婚の科学―健全な結婚のための処方箋)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
120
学者が書いた本ではないが、統計を分析しながら話を進めている。センセーショナルな受けを狙った表題に見えるが、男女の性差を丁寧に冷静に語っている。結婚や離婚にまつわるさまざまな誤解にも切り込んでいく。夫婦の家事の仕事バランスが公平であるという、例外的ともいえるカップルとは?同性婚のカップルだった。それが際立ってしまうほど性差というのは根深かった。面白い。
みんと
8
永い年月、夫婦が円満に生活していくには、まず、男と女の脳の違いを把握することから始めなければならない。 喧嘩の原因の統計を見てもわかる通り、生活を共にする中で、お互い何に不満を持っているのか、とても興味深い結果が出ている。 両親が離婚している人同士の結婚が破綻しやすいとか、家事分担に妻が満足している場合、夫婦生活もうまくいきやすいなどの根拠にも納得のいく説明が為されており、我が家とも比べながら、夫婦とはと問い直す良い機会となった。2012/03/27
銀獅子王の憂鬱
5
ちょうどケンカしたタイミングだった為、タイムリーな内容だった。喧嘩を仕掛けるのは女性からが多いことや、不満、批判の内容はうなづく程、納得した。セックスがケンカの原因になるのは地域性だと思うが…兎に角、読めばより良い夫婦関係を築くきっかけとなる筈。出来ればパートナーと読みあって感想を話し合いたい。2011/11/30
カモメ
4
あるVCの方から、共同起業の際の人間関係の勉強に、とオススメされた本。けんかに関する部分が特に参考になった。けんかは悪いわけではなく、けんかの仕方に問題が出てくる。不満、批判、侮蔑どれなのか、私、私たちを主語にして、落ち着いて話し合うこと。この本自体は、結婚に関する科学的研究を論文を用いて紹介している。愛に基づく結婚は人道主義が広まった18世紀からとか、愛のタイプ分けとか、献身・親密さ・情熱あたりの歴史とか概念とかは、さすが社会科学の研究だなあ、と思った。笑2018/03/11
kim
4
これから結婚する方、既婚者は必読だと感じました。可能であれば、夫婦ともに読むのが良いと思います。 ・経済的に独立する女性が増えれば離婚の危険が増大するのではなく、むしろ減少傾向。 →強い交渉力を発揮でき、夫婦双方にとってより公平な結婚である事が離婚率の減少につながっているのかもしれない。 ・金銭問題を解決した夫婦は、結婚の問題もうまく解決できる。 ・不公平な家事の負担は、妻か夫かによらず結婚を危険にさらす。 ・けんかを避けると離婚が多くなる。 ・新しい経験の共有。 ・良い出来事を祝う。2014/03/08