内容説明
梅雨明け迫る豪雨の夜、都内で轢き逃げと女性の絞殺事件が発生した。手がかりが少なく暗礁に乗り上げた捜査陣に追い打ちをかけたのは、近くの新興宗教の元本部施設で絞殺死体が発見されたとの情報だった――。3つの事件を結ぶ見えない糸を手繰るほどに、人間の欲望のすべてを包む巨大な器・東京の構造悪が浮かび上がる。悪の狩人・棟居刑事は、いかにして「悪の器」を踏まえて笑う犯人を追い詰めるのか? 傑作長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーさー
1
2時間ドラマでお馴染み、棟居刑事シリーズの一作。ひき逃げと絞殺事件を発端に、物語が動いていきます。さすがの手堅さで、110円で買えるとうれしいやつです。2024/03/20
涼
0
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2013/09/post-68d7.html2017/02/24
よしざわしんすけ
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森村誠一先生の本ってもしかして初めて読んだかもしれません。推理小説・サスペンス小説界の巨匠というイメージだったんですが、正直いって巨匠の面影なしでした。粗いなぁって感じました。あの時代(証明三部作の頃)の作品ならば、あれから何十年もかけて進化した今の作品と比較し良い悪いをいうのは酷かなって思ったんですけど、でも「悪の器」は比較的最近書いたお話でして。まぁ、巨匠といわれても、トキの流れの速さ、短いサイクルの流行に合わせて進化するなんてのは簡単じゃないっすよね。2013/10/29
きらら
0
☆☆ 2014/11/30
Ten
0
2004/02/25