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内容説明
働くことはどういう意味をもつのか。
働くことをめぐってさまざまな問題を抱える労働者に、労働法はどう役立つのか。
採用・人事・解雇・賃金・労働時間・雇用差別・労働組合・労働紛争などの基礎知識をはじめ、欧米諸国との比較や近年の新しい動きも満載。
労働法の根幹と全体像をやさしく説き明かす、社会人のための入門書。
日本の労働法は,どのような理念と特徴をもつものなのか.深刻な問題に直面している労働者たちに,どう役立つのか.採用・人事・解雇・賃金・労働時間・休暇・雇用差別・労働組合・労働紛争などの基礎知識をはじめ,欧米との比較や近年の新しい動きも満載.労働法の全体像をやさしく説き明かす,社会人のための入門書.
目次
第1章 労働法はどのようにして生まれたか―労働法の歴史
第2章 労働法はどのような枠組みからなっているか―労働法の法源
第3章 採用、人事、解雇は会社の自由なのか―雇用関係の展開と法
第4章 労働者の人権はどのようにして守られるのか―労働者の人権と法
第5章 賃金、労働時間、健康はどのようにして守られているのか―労働条件の内容と法
第6章 労働組合はなぜ必要なのか―労使関係をめぐる法
第7章 労働力の取引はなぜ自由に委ねられないのか―労働市場をめぐる法
第8章 「労働者」「使用者」とは誰か―労働関係の多様化・複雑化と法
第9章 労働法はどのようにして守られるのか―労働紛争解決のための法
第10章 労働法はどこへいくのか―労働法の背景にある変化とこれからの改革に向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
104
日本の労働法って、明治時代の「女工哀史」とか「あゝ野麦峠」の世界を想定しているんだなとつくづく思う。そういう意味では完璧なシステムかと。でもオフィスがなくても済んでしまうような、ホワイトカラーの仕事(リモートワークなど)と、どう整合性を取るんだろ?Googleスプレッドシートにしろ、GitHubにしろペーパーで表せるものは、タダでWebにUPロードできてしまうからね~。2014/09/29
おたま
58
労働法について書かれた概説書。労働法の歴史から始まり、全体的な枠組み、各論として、雇用関係、労働者の人権、労働条件等について具体的な例も挙げながら解説している。また労働組合や紛争解決の機関等の紹介もあり、労働関係で困ったときにも役立つ。様々な形態で働いている方たちにも、また労働組合の方や問題を抱えている方にも、使える知識としての労働法を教えてくれる。今回読んだのは2011年発行の旧版であり、内容として少し古くなっているところはある。現在は新版(2019)が出ているので、そちらを読むとよいだろう。2024/10/29
きいち
37
働き方改革関連法まで踏まえた最新版。歴史や海外比較を踏まえ、本質論から雇用契約、人権保障、賃金・労働時間、組合、労働市場といった個別の話、そして紛争解決と将来に向けた課題まで、全体像をしっかり押さえるよい入門だと思う。◇労働法はその社会の労働観(罰/天職、職分と生業)の反映であること、判例で出来上がる法理、各法律での労働者の定義の違い…事例を踏まえなるほどと感じることが多かった。◇統一した規制と個別化への対応のせめぎ合い。正解はない、一人ひとり考えていくべきものだが、当事者感の醸成が一番の課題だな…2019/08/25
kotte
35
労働法の「背景や基盤にある思想や社会のあり方から労働法の構造や枠組みを掘り起こし、そこから、日本の労働法の特徴や今後の課題をできるだけ論理を一貫させて解き明かして」いる良書です。労働法入門という名前からわかるように、労働法の骨格部分について書かれており、細部にわたる説明は省略されています。労働法を初めて勉強する人におすすめです。2017/02/04
もちもちかめ
24
良い本だった。あとがきの最後まで読んでくださった皆さん、ありがとう。にはグッと来た。本当らしさが伝わった。使用者的には首切るのがホントに難しいから簡単に正社員に出来ないってところが本質かなと感じた。ホイホイ転職がこんなに持て囃されてるなら、ホイホイ首切りも条件付きでありと思う。というような著者の意図をリーディングしました。グローバルな雇用が促進されるならどんな契約方法が最適なのかこれは研究さるべきね。…派遣法…口入れ屋って単語だけでガクブル。私もドナドナされる身です。自身の身を守る決心を新たにしました。2018/03/10
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