内容説明
誘拐された孫娘・安奈を救うため、八十歳の山本俊之は岡山の賢人岳を下り、四十二年ぶりに東京へやってきた。犯人はあるカルト教団だという。戦国時代から伝わる昇月流柔術の唯一の継承者である俊之は、安奈の妹で引きこもりの寛奈とともに動き出すが、渋谷の不良にヤクザ、与党幹事長が立ちはだかる。達人が教える「世の中で一番強い技」とは！？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しましまこ
23
『ツボ押しの達人』の前作。達人が渋谷のチーム、ヤクザ、カルト教団をサクサクぶっ潰しちゃう。「ちょっと呼ばれとるんじゃ。正義にのう」カッケー！ あ～面白かった。2017/08/02
とも
23
★★★☆初 室積光。非常にさっぱりとした気持ちのいい作品。悪いやつもそれなりに愛嬌があり、苦も無く読み進められる。逆に言えば、その灰汁の無さが難ともいえるが。2013/08/05
myc0
20
戦争、武術、宗教団体、誘拐、政治、がキーワードのお下劣でコミカルな物語（笑）政治物は苦手なので、室積さんの著作の『史上最強の内閣』『〜大臣』を避けてきたけど、この本を読んで、読んでみたくなった！簡単にあっさり読めるわりに、実は結構大事な事も書いてる。中学生以上なら、この話のことちゃんと楽しんで読めるんじゃないかな。※ただし、お下劣（笑）2015/08/10
スナイデル
17
32021/05/03
ゆのん
17
軽く読めて面白かった。山に籠って仙人の様な生活をしている達人が孫の誘拐事件をきっかけに42年ぶりに東京へ。見るもの全てに驚いてるのでどうなるやらと心配したがそこはさすが達人。昇月流柔術は確かに強いが世の中で一番強い技があるという達人。本当にやっかいな敵は目に見えないのかもしれない。続編があと２冊あるが残念ながら２冊目は絶版の為中古でも高値であるので不本意ではあるが3冊目を先に読もうと思う。2017/08/16
