集英社文庫<br> 三月の招待状

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集英社文庫
三月の招待状

  • 著者名:角田光代【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 集英社(2016/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087467406

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内容説明

8歳年下の彼氏と暮らす充留は、ある日、大学時代からの友人夫婦の「離婚式」に招かれる。昔の仲間が集まるそのパーティで、充留は好きだった男と再会するが、彼は人妻になった麻美とつきあいはじめ…。出会って15年、10代から30代へと年齢を重ねた仲間たち。友情、憧れ、叶わなかった想い――再会をきっかけによみがえるあの頃の記憶と、現在の狭間で揺れる姿を描く、大人の青春小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

287
解説に「角田さんの作品を読むと、読者は自分に置き換えて…」みたいなのあったけど、まさに。私自身、これほどはベタついてないし、依存もしてないけど、一緒に過ごした4年間・かけがいのない一生の宝、と思える友人たちがいるので。完全に同化(思い出したくないことも思い出し)しているうちに読了。いつもながら角田さん、こういうちょっとだらしない男女を描かせると絶品。彼らの20年後も読んでみたい…が、なんか想像できちゃうな(苦笑)2016/05/07

さてさて

104
大人になりきれない登場人物たちが抱く苦悩と葛藤。青春時代の輝き具合により、過ぎた春に思う感情には当然差が生まれます。でも、それがどんなものであれ、人はその時代を後にし、大人の階段を上り続けざるをえません。もちろん『わちゃわちゃ』とした感覚が間違いとは言いません。しかし、そんな喧騒を冷静に見れる感覚を持つこと、淋しいけれど、それが大人になるということなんだろうなと思います。 大人になりきれない大人たちのわちゃわちゃした物語。大人になる、成長するとはどういうことなんだろうとふと考えた、そんな作品でした。 2020/11/01

扉のこちら側

84
単行本で初読し、文庫で再読。「まだ何ものでもないというのに、すでに何ものかであるような傲慢な錯覚を抱き、今手にしているものは砂の一粒も失うことなく歩いていけると信じている。自分が笑うとき、世界もいっしょになって笑っていると疑わず、こっそり泣くとき、世界が自分だけを苦しめていると思っている。なんと無知でなんと幸福な時間に、彼らはいるのだろう。」2013/04/07

団塊シニア

76
大学時代の友人、出会って15年それぞれの揺れる姿、そして通りすぎたいくつもの光景を思いだしながらの流れるような濃やかな心理描写がこの作品を惹きたててる、随所に角田ワールドが入っておりお薦めの一冊です。2013/10/26

mmts(マミタス)

57
結婚式ではなく「離婚式」から全てが始まる。三十路から人生はスタートする。詳細は後日。2017/12/30

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