出版社内容情報
作家や歴史学者が解き明かす司馬作品の魅力
『竜馬がゆく』 『坂の上の雲』 『国盗り物語』 『新選組血風録』……。
半藤一利氏、山折哲雄氏、童門冬二氏ほか、作家や歴史学者が司馬遼太郎の代表作を取り上げ、その世界観と魅力を解き明かす。
生涯、「日本人とは何か」を追求し続けた司馬遼太郎の足跡をたどり、混迷する現代を生きる指針を見出していく。
対談に登場する山折氏のほか、司馬遼太郎記念館館長や、つき合いのあった編集者など縁深い関係者も寄稿し、司馬遼太郎の知られざる人物像に触れることができる。
「知の巨人」司馬遼太郎が示した「良き日本」への道標とは?
本書は以下の著者に寄稿いただいています(掲載順)。
豊田 穣、池田 清、半藤一利、川村 湊、孫 正義、童門冬二、松本健一、有吉伸人、村井重俊、吉岡 忍、村松友視、八尋舜右、上村洋行。
【編集担当からのおすすめ情報】
日本人の歴史観に大いなる影響を与えた作家・司馬遼太郎。
本書は、司馬遼太郎が鬼籍に入った翌年に発売となった、雑誌プレジデント一九九七年三月号臨時増刊「司馬遼太郎が行く」をベースに、一九九九年六月号特集「司馬遼太郎を旅する」より抜粋・再編集し刊行した単行本『司馬遼太郎がゆく』を文庫化したものです。
司馬作品を振り返る著作は数多く存在しますが、生前に行われた対談などを収録し、司馬遼太郎の魅力に立体的に触れることができる構成になっています。
第一章 日本人の心には「天然の無常」が宿っている
司馬遼太郎 vs 山折哲雄
第二章 あの人は本当に命懸けでやっていた 福田みどり
第三章 『坂の上の雲』と日本人
新生日本の青春の息吹があった……豊田 穰
秋山好古・真之「時代の精神」を駆ける……池田 清
「知の巨人」がついに著さなかった「勝利が招く狂気」……半藤一利
二〇三高地より近代日本の黎明を思う……川村 湊
第四章 司馬作品の魅力
『竜馬がゆく』がいつも勇気をくれた……孫 正義
『国盗り物語』を貫く「街道」への思い……童門冬二
『峠』開明家・河井継之助「侍の美学」に死す……松本健一
第五章 司馬遼太郎の勉強法
「偉大なる知性」はこうして生まれた……有吉伸人
「街道」で教えてもらったジャーナリストの仕事……村井重俊
第六章 司馬遼太郎を旅する
『菜の花の沖』函館に嘉兵衛の開拓魂を求めて……吉岡 忍
『新選組血風録』幕末の京都「暗殺の迷路」をゆく……村松友視
『世に棲む日々』「維新の発火点」長州人の狂気と怜悧……八尋舜右
第七章 司馬遼太郎記念館に託した「想い」……上村洋行
半藤 一利[ハンドウ カズトシ]
著・文・その他
山折 哲雄[ヤマオリ テツオ]
著・文・その他
童門 冬二[ドウモン フユジ]
著・文・その他
内容説明
司馬遼太郎の足跡をたどれば、混迷する今を生き抜く指針が見えてくる。作家や宗教学者、経営者が司馬作品の魅力の核心に迫る。故司馬遼太郎夫人・福田みどり氏の特別インタビュー「あの人は本当に命懸けでやっていた」も収録した愛蔵版。
目次
第1章 日本人の心には「天然の無常」が宿っている―司馬遼太郎vs山折哲雄
第2章 あの人は本当に命懸けでやっていた
第3章 『坂の上の雲』と日本人
第4章 司馬作品の魅力
第5章 司馬遼太郎の勉強法
第6章 司馬遼太郎を旅する
第7章 司馬遼太郎記念館に託した「想い」
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京都生まれ。東京大学卒業。文藝春秋に入社、各編集長、出版局長、専務取締役などを歴任。在職中から執筆活動を始め、『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎賞を受賞
童門冬二[ドウモンフユジ]
1927年、東京都生まれ。東京都庁企画調整室長、政策室長などを歴任。79年に退職し、作家として独立する。人間管理と組織運営の実学を歴史のなかで検証する手法を確立した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。