内容説明
子供のケータイ所持率…
小学生=20.9%
中学生=49.3%
高校生=97.1% (内閣府「平成22年度青少年のインターネット利用環境実態調査」より)
いずれは持たせるケータイを、いつ、どうやって持たせるか?
学校が生徒に持たせる「制ケータイ」から、ケータイ規制の問題点、災害時のケータイの可能性まで、子供とケータイにまつわる最新事情を取材。
現場の声と多くの資料をもとにして、「先延ばし」にしないケータイ/ネット教育のあり方を、親と子、先生、行政、それぞれの立場から考える。
「ITmedia +Dモバイル」での連載「ケータイの力学」と、「もっとグッドタイムス」掲載のインタビュー記事を再構成して加筆・修正を行ない、注釈・資料を追加して単行本化しました。
目次
子供たちとケータイの関係
第1章 親が知らないケータイ・コミュニケーション(チェーンメールの何が「悪」なのか;コミュニティサイトは、言われているほど問題か ほか)
第2章 学校のIT活用最前線(技術科の先生に学ぶ、情報と技術のあり方;校務のIT化で得られるメリット・デメリット ほか)
第3章 ケータイ規制条例の現場(ケータイ規制の何が問題なのか;「ケータイ持たせない」運動 石川県の実態 ほか)
第4章 震災時のケータイの可能性(震災でわかったネットのポジション;災害時のITの信頼性 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroshi Horikami
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携帯を元にした教育の話、持たせてよいでしょう。2012/08/09
のぶ
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子供を危険や誘惑や堕落から守りたいという親の願いに対して、ケータイ(等のIT機器でアクセス可能な良くも悪くもオープンな人的ネットワーク)をどう使わせていくのが適切か、タイトルから容易に推察できるように禁止するのでなくリテラシーとして積極的に教えていくことが重要だという立場で論じている本です。酒や煙草や性的な諸々のこともそうだけど、大人と子供の境界線をどのように設定して、子供を守ることと教育してまっとうな大人にしていくことをこれからの時代にどう両立していくか、考えれば考えるほど難しい問題であるなと感じます。2011/11/22
t-1484
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基本的にはアイティメディアなどで行われていた連載。個人的には須磨学園、越谷市立大袋中学校の話などはオンライン連載時代から読んでいたので、そこは確認程度。一方、石川県の問題に関しては違和感。基本的に筆者の考え方に激しく同意で、このての問題で、子供を問題から遠ざけることは問題の一時的緩和に繋がっても抜本的解決にはならない。基本的にIT化が進むことはあっても退化することはまずないので、そういったあたりで抜本的な対策をどんどんしなくてはならないのだろう。2011/09/24