内容説明
トリュッグヴィ王が暗殺されると、妻アストリーズは秘かに屋敷を抜け出し、とある湖の中の小島に身を隠して、ここで男児を出産する。男児は祖父に因んでオーラヴと名付けられる。かくしてオーラヴ・トリュッグヴァソン王の数奇な運命が始まる。後半よりオーラヴ聖王のサガ。原典古典アイスランド語。
感想・レビュー
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ワッピー
27
1巻読了後、1年半経ってようやく継読。この巻は北欧にキリスト教を広めたオーラブ・トリグヴァソン(ノルウェー王オーラブ1世)とオーラブ聖王(同じく2世)の前半部を収録。1世が次第に勢力を集め、巨大な戦艦・長蛇号を建造したこと、最期の壮烈な戦いにおいてエイリークおよび諸王連合軍に敗れたこと、オーラブ2世の夢に出てきた1世)のお告げにより2世もノルウェー王への道を歩み出す。この巻はメインストリームがあり、それに関わる人物が限られているため、比較的スムーズに読めました。年内には3巻に手を出せそうな気がします。⇒2024/08/28