内容説明
「これは訓練ではない」/津波到達予定はヒトゴーヒトマル/まず、滑走路の復旧を/俺たちが感傷に浸っている暇はない/使命感で駆けつけた仲間を亡くした/自分たちにはまだボートがある/隊員ふたりはきっと戻ってくる/殉職した陸曹のこと/こんな時に飛べないなんて/平時の10倍のヘリが飛来した……
日本と自衛隊の危機について解説した「災害派遣の舞台裏」も収録。
目次
第1部 誰かのために(被災 使命 決断 団結)
第2部 災害派遣の舞台裏(大震災の教訓 防衛力が危ない)
付録/東日本大震災と原発事故における自衛隊の活動
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
147
「自衛隊が感謝されるのは、国民が不幸な時だ。決しておごるなよ」との指揮官の言葉。冷たい少量の食事を被災者から隠れて掻き込み、また立ち上がる。自衛隊の働きの陰にあった関連企業の貢献についても書かれていた。年度をまたいでの修理中だった艦を夜通しかけて災害派遣仕様にして出港させるなど、有事における自分の仕事の役割を胸に刻んだその誇りに胸が熱くなる。震災後の混乱のさなかにも中露機に対するスクランブル(緊急発進)が複数回あったという。美談だけに終われない危機感。考え込んでしまった。2017/03/18
ケイ
140
3.11の地震後に、自衛隊員達がいかに行動したかがよくわかる。滅私に撤して救助活動や遺体捜索を行う隊員達。それは有事を想定した訓練をしていたからこそだ彼らの本分は日本を護ること。そこに災害救助も含まれるが、その間も東シナ海の警戒も怠りはなかった。作者が危惧したような予算の削減などは、自民党が政権がとったことで事情は変わったが、お役所体制の払拭など改善すべきところは変わっていってほしい。惜しむべきは、作者が自衛隊やその隊員達や活動をほめるだけで彼らにもあるだろう欠点に触れず、美談だけあげているところか。2014/09/08
ゆみきーにゃ
73
《購入》読み始めてすぐ号泣。涙涙涙の一冊でした。自衛隊の方々、それを支えている多くの方々、全ての方に感謝です。帯に書いてある永久保存版の文字。まさにその通りの一冊だね。この本に出会えたことに感謝!2013/12/14
くぅ
57
改めて頭の下がる思いだ。誰もが自分の家族や自分の大切な人の安否を確かめたくて右往左往しているとき、大事な人や家や財産を失って打ち拉がれているとき、彼らや彼らの家族は他人のために文字通り命をかけていた。不測の事態、非常事態に人はどうしても他人を批判し自分を優先にしがちだけれど、彼らは静かに受け止め対処し「大丈夫。助ける」と言ってくれる。自分の荷物を捨てても、仲間が傷ついてもそれは変わらない。それがどんなに心強いことか。最後の問題提起についても私たち国民は永田町のおじさん連中に丸投げせず考える必要がある。2018/03/11
きむこ
57
東日本大震災、どんなに辛くても疲れてても、とことんみんなの為に活動を続けてくれた自衛隊。涙腺がゆるゆる、感謝です。本当にありがとうございました。今、自衛隊の海外派遣が現実化し、隣国の脅威やテロ事件の恐怖を目の当たりにし、「災害救助隊の自衛隊」ではなく「日本を守ってくれる自衛隊」という本来の活動をもっとみんなで真剣に考えていく時期が来ていると思う。しかし私を含め日本人の大半は戦争になるとは思っていないので危機意識が薄い。なかなか根深い問題だなぁ〜。などと考えながら後半の著者の自衛隊論を読みました。★3.52015/11/26




