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内容説明
中小企業が成長する上でボトムネックとなっているのが、会計への理解不足である。そもそも会計を税務と勘違いしている経営者も多い。本書は、カリスマコンサルタントの岡本吏郎氏が、中小企業が実務で必要な会計の知識を一冊にまとめたもの。現場で即使える新しい会計の教科書。
目次
第1部 問題提起―中小企業会計の現実(中小企業会計の歪み 中小企業会計の調整 ほか)
第2部 会計とは―どう使うかで会社の思想が出る(貸借対照表の構造 損益計算書の構造 ほか)
第3部 中小企業の管理会計―使い倒すための技術(ボトムライン(ROA)
売上高経常利益率を上げる ほか)
第4部 中小企業会計再論―会計を知ることで会社はよくなる?(一つの家族の物語 会計における重要な真実 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuma Usui
23
中小企業の実態に沿った管理会計の手法を提案した一冊。税務会計の要である当期純利益とともに重視すべき経営指標(ROA、営業キャッシュフロー)をどのように扱うか教えてくれる。B/Sの形を良くする事が目的。当期純利益は会計基準や固定資産の償却期間により異なってくるため恣意性が強く客観的な経営指標が必要とのこと。特に家族経営など節税目的に法人化したパーソナル企業において、企業の繰越利益と役員報酬は共に使用可能なキャッシュフローとして考慮する点は興味深いと感じた。大企業とは異なる各指標の傾向に触れており参考になる。2020/06/05
WATA
8
中小企業の決算書を実態に即した形に直して、経営を安定させるための道具にしようという本。建物の減価償却期間は改装が必要になるまでの年数にする、法人税節税のための役員報酬は内部留保とみなして分析するなど、普通の会計本にはないノウハウが色々と書かれている。2014/01/22
多分、器用です
2
すごく勉強になった。いままで何でこんなもんがあるのか良く分からなかった基準とかが理解できたし、ROAやROEの違いとか、あとがきに書いていた二ノ宮尊徳の言葉で「経済なく道徳は寝言」って言葉が気に入った。2014/01/22
hoshino-soumu
2
税法上の基準を全ての基準にして儲かったかどうかを判断するのではなく、キャッシュ(現金)ベース等、自社独自の指標を作って正確な経営判断を行うための本。冗長過ぎるくらい丁寧に解説が書かれているので、まずは全体に目を通し、必要なところを辞書やマニュアルのように拾い出して読むのがいいと思う。ただ、これだけの本なのだから、文章はもっと推敲して欲しかったし、索引も付けるべきだった。2012/07/07
エセレイクロック
2
中小企業の問題点は、決算書の作成が税法によっていて、会社本来の実態を反映していない点にある。これは多くの税理士事務所において作成された決算書も同様である。 そのため、全ての財務分析が徒労に終わってしまう。 中小企業であれ、決算書には実態を表現すべきであり、別表四にて税務調整をすべきである。 スタートラインを改めて認識させてくれた本です。2011/09/17