内容説明
派遣切りにあい、彼氏に去られ、住むところも失ったミサキは、人生のどん詰まりで友人の喜久江に助けられ、彼女が営む遺品整理屋で働いている。ある日、40代で孤独死した女性の部屋を整理しながら彼女の人生に思いをめぐらせる。夢を抱いて上京し、女一人で頑張ってきたのに、死んだら迷惑がられて、弔ってくれる人もいないなんて。ミサキは、彼女のために泣いてくれる人を探し始める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レア
16
孤独死、遺品整理、派遣切り…重たいテーマなのに主人公のミサキが思いのほか逞しくて、軽く読み進められた。 重いテーマを軽いタッチで描きながら、心に響くフレーズをあちこちに散りばめてあって読後感はなかなかよかった。“孤独死というのはその人を思い出す人が誰もいないこと/世の中は自分でなにかする人間と、なにもせず人のことをとやかく言う人間の二通り/孤独死の時代にいちばん求められるのはお節介な隣人かもね/生きたように死んでいく/死に方だけを見て哀れだと言うのは傲慢だった”2025/07/24
kamomi
14
派遣切りにあい、彼氏も住むところも失ったミサキが「遺品整理屋」で働き、49歳、元バリバリ女社長の孤独死を自分に重ね合わせ、独自に調査をする・・・。「人間は生きたように死んでいく」何度か繰り返すこの言葉が形を変えて胸に響きます。「孤独死というのは、その人を思い出す人が誰もいない事」「困ってるのに助けてと言えない人」「人に迷惑をかけたくないと孤立する人」切ない内容だけど、登場人物の温かさに救われます。*図*2012/02/15
りちゃ
9
彼氏にふられ、派遣切り、住むところも失ったミサキは、遺品整理屋の見習いとして働いている。ある日の仕事は40代で孤独死した女性。ミサキは彼女のために泣いてくれる人を探し始める。何だかなぁ。読んでいて、何だか引っかかる。何でそこまでするのか?まず、ダメでしょう。自己満足?あり方迷惑...。生死を考えるには何か物足りないし。残念ながら合わなかった。2019/06/22
野のこ
9
男に振られて派遣切りになって家族の繋がりもなくなって、、、。まさにヒサン。でも自分を励まして、前向きなミサキは強いと思いました(遺産整理中に故人の服でファッションショーしてたし)。ちゃんと私は私になれてるよ♪「当たり前のように明日がくると思うな」考えされられました。「あなたに会えて私は嬉しいという気持ち」大切にしたい。天井画のような桜っていう比喩好き。シーラカンス(煮ても焼いても食えない生きた化石)とその後どうなる!?最後は題名通りに光あって読んで良かったです。2016/08/02
ladybug
6
どんな人間にも、神様はたった一つだけ、ささやかな能力をプレゼントしてくれるんだよ。それは誰も教えてはくれないんだ。自分で探さなければいけない。自分の中に眠っている大切な宝石は、自分で見つけ出さないといけないんだよ。・・・この本で一番心に残った言葉です。2011/12/02
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