創元推理文庫<br> 誘う森

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創元推理文庫
誘う森

  • 著者名:吉永南央【著】
  • 価格 ¥712(本体¥648)
  • 東京創元社(2013/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488422110

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内容説明

一年前のあの日、妻の香映は自殺してしまった、何の前触れもなく。未だに妻の死を受け入れられず不眠症を患った洋介は、彼女とともに暮らした町を歩き、肉体的な疲労で、この状態から脱しようと試みる。しかし、彼女の過去の断片が、この町のあちこちに散らばっている。謎に満ちた妻の過去から、死の真相を探る決意を固める洋介。実家の酒蔵を手伝う傍ら、自殺の名所と呼ばれる森で、自殺防止のボランティア活動をしていた彼女に、いったい何が起きたのか。暴かれていく真実は、かの森へと洋介を導く――。期待の新鋭が描く、精緻なミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yu

34
Kindleにて読了。 妻が自殺した現実を受け入れられず、妻の死の真相を探ろうとする洋介。老舗酒造を実家に持ち、実家を手伝う傍ら、自殺の名所である森で自殺防止のボランティアとして活動していた妻。妻の死後、不穏な動きを見せる義理の妹。事故死だと思っていた妻の両親も、実は自殺だったという事実。真実を探れば探るほど、老舗酒造と森を取り巻く関係に翻弄されていく。 終始暗い鬱蒼とした森に引きずり込まれていくような、何とも言えない感覚が伴う作品だった。次第に明らかになる事実に驚愕。知らない方が幸せな真実もある。2017/03/26

roomy

23
面白くて一気に読了したけど読後感は良くなかった。2013/12/23

20
森が話の核であるからか、鬱蒼とした描写が多い。それがこの物語の雰囲気と合っていて、最後まで払っても払っても何かが覆い被さってくる。展開が気になるのに、獣道のように草木が邪魔してなかなか読み進めることができない。最後に森ではなく、海や開けた空が見えるところに行けて良かったと思う。それが唯一の救い。2017/03/07

マサキ@灯れ松明の火

18
自殺防止のボランティアをしていた妻が、自殺した…なぜ?不眠症に悩まされながらも…その謎を追い求める夫「洋介」。すべては…人を死へと誘う森に秘密が…?歴史ある酒蔵を守るために悲劇は起こる…清き水の涌き出る泉を持つ「森」には…死へと導く女神がいるという……死した魂が解き放たれるのは…いつになるのか…?2013/02/22

hydrangea

14
雰囲気は静謐に、進み方はゆっくりと、場面描写は繊細に展開されます。ただ物語の結末はあまり読後感の良いものではないのですが、これも一つのありかたなのかと。もうちょっと物語にアクセントがあると、テンポに乗って読み進められたかもしれません。何をすることが一体正解だったのか、自分には判断しきれないラストでした。2014/04/20

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