内容説明
この世で一番恐ろしいものは――もう一人の自分。ドッペルゲンガーに出会った男は、身の毛もよだつあることに手を染める(「もう一人の私がもう一人」)。ヒトラーが人体実験を繰り返していた、ナチス・ドイツのオカルト研究施設。ある日、謎の包帯男が潜入するが……(表題作)。ゴージャスな6つの中・短編集。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
69
「ミステリーズ」「マニアックス」に続くMシリーズ3作目。短編では奇妙な物語風、ハードボイルド風、都市伝説、幻想譚、コレクトマニア奇譚、中編はヒトラーに関わるモンスター活劇と、どれも作風が違い様々な味わいを感じる。中でもノスタルジックなモンスターとナチスのオカルト思想を絡めた、本のタイトルでもある中編の「モンスターズ」が分かりやすく楽しかった。やはりどんなモンスターよりも人の心に巣食う闇と狂気、それこそが1番恐ろしい。2020/04/09
ダイ@2019.11.2~一時休止
56
Mその3。短編集。表題作や半熟卵にしてくれと探偵は言ったなんかがイイ。2013/11/06
マッちゃま
22
Mシリーズ3作目。ホラーっぽい6作品からなる中、短編集。重々しくスッキリとせず先の見えない不安感を煽るような氏らしいストーリー展開とオチに勝手に「ああ〜夏はヤッパこの手の作品だよね」と変にニンマリしてしまいました。次作のタイトルは「マーダーズ」を予定されているそうで楽しみです。2017/07/18
モルワイデ鮒
14
5短編モンスターと1中編モンスター。jazzyなフレーズの展開にあたふたしてリズムが刻めない『jazzy』。小ネタにニヤニヤしながら箱の中が深すぎて見えない『箱の中の中』。まさかアレじゃないよなそんなわけないよなって、あのマンガがずっとちらついてしまった『モンスターズ』。2024/09/19
ニカ
7
シリーズ物と知らず読んだため、ちんぷんかんぷんな箇所もあって、あまり進まず‥。2014/03/09
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