内容説明
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日本、朝鮮(韓国)、中国。たび重なる戦争、併合と侵略、抵抗と抗日、独立と解放-近代東アジア百年の苦難の歴史を追い、今日につながるナショナリズムの根っこを確認する。
目次
序章 ナショナリズムをめぐる問い
第1章 「国体」の創造―日本(1)
第2章 開国前夜から日韓併合まで―朝鮮(1)
第3章 日清戦争の衝撃と近代国家形成―中国(1)
第4章 「脱亜」から帝国主義へ―日本(2)
第5章 抵抗と妥協―朝鮮(2)
第6章 侵略と抗日―中国(2)
終章 東アジアのナショナリズムの相克―あとがきとして
感想・レビュー
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とんこつ
3
日中韓の政治思想学者によって語られる東アジア三カ国の近代化とナショナリズムの勃興についての一冊。三国を巡る状況が独立的に叙述されていて、章を跨いで他の研究者への言及はないが、その構造こそが逆に三国が経験した近代化の差異と特徴をよりはっきりと浮かび上がらせているように思われる。総じて、近代(あるいはネイションステート)という概念が、各国で内面化されていく過程で、表層部では外からの侵略や圧力がその契機となりつつも、深層部では自身が蓄えてきた歴史や文化的資質がそれらの衝撃に呼応している様がとても興味深かった。2018/04/09
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