赤の世界(1)

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赤の世界(1)

  • 著者名:びっけ【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 講談社(2012/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784063805154

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内容説明

20××年、夏。遥か昔の陰謀が、前途ある少年たちを翻弄する「赤の世界」。戦争が引き裂いた二人の仲。変わらぬ“声”で運命に抗おうとする「朗読時間」。少年と鳩のまっすぐな思いが、戦時の空を駆け抜ける「鳩の翼」。命を懸けなければ叶うことはない、究極の愛の形を描く「掌の花」。--時代を超えた4つのストーリーが一つにつながった時、感動がこみ上げてくる珠玉の連作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いっちゃんず

31
店頭で、ああこの本読友さんが感想書いていたな、と思い手に取り、表紙の赤い色の鮮やかさに魅かれて思わず購入。短編漫画4話。それぞれの話が少しずつリンクしている。ファンタジックなものもそうでないものもあり、バラエティーが豊か。普通そうなストーリーは、どこか普通でないものを感じる。一番好きなのは、最後の一編、触った人間が石になってしまう少女の話『掌の花』。万人におすすめの本って訳ではないけれど、私はきれいな表紙を眺めていられるだけで満足。2015/08/09

キキハル

30
表紙の赤が少し意外でびっくりしましたが、さすがはびっけさん、素晴らしい内容でした。戦争を背景に、友情や愛情、人を信頼する気持ちなどが、押しつけがましくなく描かれています。時代を前後して、人物の相関関係が分かるように緩く繋がっているのも大変良いです。「鳩の翼」のアロイスも鳩たちも健気でまっすぐで。「掌の花」では、抱きしめられても自分からは抱き返すことができないニーナの手が辛くて哀しい。二人の姿に涙が熱く滲みました。切なくて、でも心あたたかなびっけさんの世界が愛おしく大好きです。2011/07/12

さとまみ(コミックス&BL小説専用)

28
やっと読めた。戦争に纏わるエトセトラ。4編。そして、どこかで皆繋がってる。赤の世界は怖い。幻覚症状を出す花。実践化されたら怖いな。石にする少女も。薄暗い雰囲気だけど、ほんのり明るい。最後は希望かな。2018/03/02

ムック

24
どのお話も完成度が高くて、外国のショートフィルムを観ている様だった。戦争によってもたらされる厳しい現実、そしてその中にあっても変わらない人間の強さ、優しさ、などなどが一冊の中にギュッと詰まっていました。とても素敵な本、どれも良いが特に表題作と「朗読時間」がお気に入り。2011/09/15

フルタワ

19
強く真っ直ぐ誰かを想う気持ちで出来てる短編集。表題作はインパクト重視気味の運びだけれど、『朗読の時間』と『鳩の翼』は互いを思い合ったり信頼する気持ちが痛い程溢れている。相手を想って身を引く愛情、相手を死なせたくないからこそ危険と知りつつも立ち上がる愛情、王道ではあるけれど、魅せ方や演出に引き込まれてしまった。全ての作品が何かしらリンクしているから、話のその後やその前を知ることにより生じる空白期間に余韻を感じて想像を膨らませる余地があるのもいい。しかもそれが数ヶ月だったり数年、数十年だったりするから尚更だ。2013/09/16

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