文春文庫<br> 猫を抱いて象と泳ぐ

個数:1
紙書籍版価格 ¥748
  • Kinoppy
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

文春文庫
猫を抱いて象と泳ぐ

  • 著者名:小川洋子
  • 価格 ¥652(本体¥593)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • もうすぐ立春!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~1/30)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167557034
  • NDC分類:913.6

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

「大きくなること、それは悲劇である」――この警句を胸に11歳の身体のまま成長を止めた少年は、からくり人形を操りチェスを指す。その名もリトル・アリョーヒン。盤面の海に無限の可能性を見出す彼は、自分の姿を見せずに指す独自のスタイルから、いつしか“盤下の詩人”と呼ばれ奇跡のように美しい棋譜を生み出す。架空の友人インディラとミイラ、海底チェス倶楽部、白い鳩を肩に載せた少女、老婆令嬢……少年の数奇な運命を切なく描く。小川洋子の到達点を示す傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

492
冒頭の「かつて確かに存在した象」のくだりにノックアウトされた。チェスのルールはわからないながらも、年始に観た「クイーンズギャンビット」を思いながら半分くらい読んだところで、脱落。情況に入り込めないのでいったん本を閉じる。読了ではないが自分の記録のために。2021/04/08

ろくせい@やまもとかねよし

452
穏やかだが堂々とした「生」を表現。山崎さんの解説「『仕方ない事情』を仕方がないと受け止める潔さ」がうまく物語をまとめる。「生」は64マス上の6種類32コマを移動させるチェス。多くのゲームは勝敗を名誉やお金に結びつける。しかし、小川さんはゲームの結果ではなく、その過程こそに人間とは何かのすべてが暗示されると表す。答えのない畏怖されるゲーム過程を追い求める好奇こそ、思考する人間の「生」を紡ぐに相応しいと。その継承は記号の羅列に過ぎない。しかし、それは言葉を超えた情緒を醸す。単純故に尊い「生」を清く伝播すると。2020/03/08

yu

382
綺麗に並べられた文字の波が、少しずつ少しずつ押し寄せてくる感じがする一冊。 大きくなりすぎてデパートの屋上から降りられなくなった像インディラ、壁の隙間に挟まって出られなくなったミイラ、太りすぎてバスの中で亡くなったマスター。「大きくなること」に恐怖を抱き、11歳のまま成長がとまってしまった僕。少年はやがて、盤下にもぐり、人形を操ってチェスを指すリトル・アリョーヒンとなる。盤面の海に踏み出した少年の生涯に、最後は涙が止まらなかった。 最初はなんのこっちゃ?と思ったタイトル『猫を抱いて像と泳ぐ』。秀逸! 2013/05/12

zero1

330
数学同様、チェスも小説になる。何年か前、私はチェスに熱中。対局者がおらずソフトが相手。その際、「この局面は前にあったか」気になり検索。1929年の棋譜を発見。その瞬間、私は大昔の棋士と繋がった。チェスの世界は奥が深い。しかも日本の将棋と違い世界各国に棋士がいる。文化が違い、言葉が通じなくても盤面で理解し合える。チェスとは、将棋より狭い8×8で64マスの海に潜り冒険する競技。駒が強力なので展開が将棋より劇的。盤の下で対局するリトル・アリョーヒンを描いた静謐で詩的な小川の世界。10年本屋大賞5位。2019/09/16

名古屋ケムンパス

257
極めて高級な文学作品です。読者の我々はいつしか少年の思い描く「広く深い海」の中でぎこちなく手足を動かしながらも、その静かな流れには身を任せて漂い続けるかのようです。解説の山崎努氏の云うとおり、描かれた世界はどこまでもどこまでも「静かで、優しく」、物語はいつもいつも「切なくて、甘美に」遷ろうのです。2014/07/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3846571

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。