内容説明
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忘れられた「大宮島(グアム)」の記憶。サビた火砲・戦車・トーチカが語る南の島の戦争。
目次
戦跡とリゾートが同居する街・タモン―日本に一番近い米国は新婚旅行客と若者で賑わう
米軍の主上陸地点アサン・ビーチ―米海兵師団が上陸したビーチは激戦につぐ激戦
激戦から取り残されたアデラップ岬の戦跡―アサン・ビーチ周辺にはたくさんの戦争の跡
予想上陸地点に掘られた無数の防空壕―ハガニア郊外の迷路のような長い防空壕
米軍予想上陸地点から外れた戦跡1―ハガニア湾とその市街地に残された戦跡
米軍予想上陸地点から外れた戦跡2―当時のまま横たわっているピティ・ガンズの砲
アジア・太平洋戦争‐1944年―開戦1年後には敗勢に追いつめられた日本軍
サイパン後米軍は圧倒的兵力でグアム上陸―サイパンの玉砕は活かされたのか?
グアム島における戦闘の概要―戦闘終了後も兵士たちがジャングルに潜んだ
米軍の第2の上陸地点・アガット湾―砲爆撃で無惨にも破壊された日本軍トーチカ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
CTC
9
11年6月、社会批評社刊。グアムには行く度に必携している。自身の認識が深まる程、旅程が充実する。 グアム島の南端メリッツォの村は景勝地でもあるが、日本軍による現地人虐殺の現場でもある。何度も当地を訪れながら…今回ようやく追悼碑に参る事ができた。 ウィキリークスに、自衛隊のグアム常駐を米政府が提案した記述があるそうだ(本書によれば11年5月に東京新聞も報じているそう)。日本人が戦った場所=戦跡にとどまるのではなく、現地の人にとっての戦争の意味や、現在〜将来の同地にまで筆を進めている事も本書の大きな魅力。2017/03/26
Emkay
2
グアムで日本軍が米軍に敗れたことは知っていたが、恥ずかしいくらい知らないことだらけの内容。島内の戦跡がカラー写真とともにくまなく紹介される。観光地にまで点在する日本軍の大砲やトーチカ跡。当時の米軍上陸の様子と戦略の解説。真珠湾攻撃以降から米軍のグアム空爆・上陸に至るなでの太平洋戦争の軍事的経緯。そして日本軍玉砕、集団自決、餓死、現地のチャモロ人虐殺の様子。航空自衛隊生徒隊出身という著者による、淡々としたデータ中心の内容ながら、語られている事実があまりにも重いので胸に迫る。2015/03/02
Yasuhisa Ogura
2
グアムといえば「青い海、白い砂」のビーチリゾートかもしれないが、個人的には第2次世界大戦の激戦地、そして現在では米軍基地の島という印象が強い。この本は、あまり観光の対象とされてこなかった戦跡を解説する。グアムの面積の約1/3が、米軍基地で占められていることには驚かされた。また、有名ホテルに近いビーチには、日本軍のトーチカの残骸が数多く残されていることが分かる。いいビーチや見晴らしのいい場所は、ホテルにはもちろん、軍事的にも重要な場所だということである。2013/08/05
CTC
0
我が家には幼い子供が居るので、国内旅行では得られない開放感を味わいたい、という場合、グアム島に行くことになる。なんと云ってもこの島の魅力は綺麗な海と、島の人の明るい笑顔だ。が、この島でかつてあった不幸な出来事を考えれば、ビーチで泳ぐとかDFSに行くだとかだけの旅をすることは何らの開放にもならない。島を訪れる度に、この本に導かれた場所で手を合わせる。日本軍は内通を疑い700人ものチャモロを虐殺したという。そして太平洋の防波堤たらんと斃れたのも日本軍人である。それら犠牲の上に我々の今がある。忘れてはならない。2014/05/25
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