内容説明
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本書では、文系の社会人を中心に、数学を教える活動に携わる著者が、線形代数とは何か、なぜ学ぶのかというところから、その概念を可能なかぎり言葉で説明していきます。言葉だけではなく、数式、図表でもきちんと表現し、諸概念の図像的イメージをわかりやすく解説します。社会科学、工学での応用も見据えながら、計算法とその意味を十分に理解していただける一冊です。
目次
第0章 線形代数とは
第1章 連立1次方程式
第2章 線形空間
第3章 内積
第4章 線形写像と行列
第5章 対角化の意味
第6章 行列式
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶう
12
線形代数の入門書。線形代数は様々な学問の基礎となる分野であるため、しっかりと習得しておくのがよいだろう。特に固有値、固有ベクトルは様々なところで活用されているため、その辺りの概念は特にしっかりと理解しておく必要がある。(統計学においては主成分分析等)。本書は入門的な位置付けの参考書であり、図形的なイメージを身に付けることができる。内容も文系の人でも分かりやすいくらい平易に書かれている。逆に言うと解説がかなり冗長的とも言えるため、基本的な部分を理解している人は、もう一段上の参考書を使用したほうが良いだろう。2023/01/13
まろにしも
5
分散共分散行列の一番、分散(固有値)の大きい方向の固有ベクトルを見つけるというイメージが持てたような気がする。対角化やスペクトル分解のイメージとかも。しかし、カーネルは未だイメージできていない。2023/11/12
さっとん
5
行列式をどのように扱うのかの方法論とその直感的な説明がわかりやすい。今は頭では理解できた気になっているが、具体的な多変数解析なんかをやってみて、もう一度読むと、意味を実感できる感じがするな。2019/05/29
kusano
3
応用を常に念頭に置いた構成が目新しい。線型代数はどうしても無機質な感触を抱きがちだが、行列式や固有値などといった線型代数独特の用語に、具体的イメージと意義を与えてくれ、楽しく読み進められる一冊。2011/08/28
Mariyudu
2
はるか昔に単位取得した線形代数のスキルが、揮発しきった今頃になって多変量解析やニューラルネットワーク設計で必要になってきたお… (´・ω・`) という訳で夏頃から本書を読み始めてようやく読了。思えば学生の頃は何に役立つのかも曖昧なまま公式と計算パターンを憶えることだけしてたので、要所要所で「意味」を問うこの本を読んだことは、再学習以上に価値があった。他の「意味がわかる」シリーズも読もっかな。2017/11/19




