アスキー新書<br> 日本の農業は“風評被害”に負けない

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アスキー新書
日本の農業は“風評被害”に負けない

  • ISBN:9784048707008

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内容説明

福島原発事故による放射能汚染に対して、これまでにない規模で農作物の”風評被害”が広がった。しかし、動揺と諦めのなかでも、農家たちの再生への試みはすでに始まっていた。10件の農家、販売者ルポを通して見えてきた、報道には表れない本音と被害の真実。そして、危機に対して何をすべきなのか、農家の「安心・安全」を守る提案も収録。東海村JCO臨界事故経験からも覚悟していた茨城県イチゴ農家、海外からの風評被害を受ける京都の茶農家など、それぞれが語る、今自分たちにできる取り組みの数々を紹介する。

目次

第1章 ルポ・農家たちの決断と取り組み(「安全・安心」の根拠を得るために、あえて畑を一度潰す―茨城県那珂市の有機農家・和知健一さん;収穫までの猶予期間に対策を練り、安定供給を目指す―福島県福島市の果樹農家・阿部剛さん ほか)
第2章 広がる“風評被害”の波紋(出荷ストップは素早く、再開は慎重に判断―有機・無農薬野菜の宅配事業者「ミレー」代表取締役・早川世治さん;海外サイトで、売上げを義援金に回す取り組みを実施―宇治茶生産販売業「京都おぶぶ茶苑」副代表・松本靖治さん ほか)
第3章 現場では何が問題だったのか(風評被害はなぜ起こったのか;風評被害を抑えるためにどんなことをしたか ほか)
終章 消費者と生産者を危機から守るために(まず白黒を明確にすることが必要;判断基準を出してきちんと監視する ほか)