内容説明
不良の影に怯えながらも、中学校に入学した和光妙子。はじめて同級生に異性を感じた一年生。チェッカーズに夢中になり、恋の話に大騒ぎした二年生。自分の感情を持て余し、親に当たり散らした三年生。そしてやがて来る高校受験……。誰にもある、特別な三年間を瑞々しい筆致で綴り、読者を瞬時に思春期へと引き戻す、おかしくも美しい感動作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
81
前にも同じことを思ったけど全部意味が通じるのは限られた世代(自分はたぶん含まれる)だけなのでは?そんなことないのかな。2016/02/08
papako
80
なんとなく。どんぴしゃ同い年?もしくは、ひとつくらい歳上の女の子の中学時代のなんでもない日常。いじめもなく、淡々とすぎる三年間。本当に何も特別なことはおこらない。ちょっと冷めてて反抗期でちょっとイヤな感じの主人公。本当にどこにでもいたような感じです。しかし同年代の中学時代を過ごした私ですが、さらにイヤなヤツだったので、いい思い出がない。いや記憶がない!ので懐かしいとも思えず淡々と読了。でも、なんかさらっと読めて、すぅっとした。変な感想。2018/07/24
nemuro
58
爆走する女子中学生・成瀬の『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈)に激しく感動しながらボーッと本棚を眺めていて遭遇の本書。ブログ内を検索。芦別時代、2012年9月「西武旭川店B館」9階「三省堂書店旭川店」での購入。「函館店、札幌店が閉店し道内唯一の西武百貨店となってしまった」旨の投稿も。和光妙子の12歳から15歳まで、中学の入学式から卒業式までを描いた物語。「カセットテープを巻き戻し尾崎豊の『15の夜』をエンドレスで聞く」あたり、時代的に1970年生まれの著者に重なる。瑞々しくて瞬時に思春期に引き戻される。2024/04/28
future4227
52
昭和58年、TDLのオープンと同時に中1になった少女の中学3年間の物語。その頃中高生だった人には懐かしいフレーズが次から次へと絶え間なく飛び出してくるので、懐かしさの洪水に呑まれてしまいそう。1番ツボだったのは三宅裕司のヤンパラ「ヒランヤの謎」コーナー。そういえばあったよねぇ、そんなの。アイドルや雑誌、グッズ、音楽に映画、スポーツ選手、ラジオやテレビ番組。どういうわけか自分がハマってたものばかりが出てくるのが嬉しい。でも、特に何が起こるわけでもなく、はたして今どきの子が読んで、この話は面白いのだろうか?2020/09/11
エドワード
35
「学校なんか大嫌いだ!」という作品はよくあるが、こんなに「学校は楽しい!」という作品も珍しい。和光妙子、12歳。中学一年生。幼い妙子チャンは、今では国会議員の三原順子がいそうな中学校がコワイ!でも心配ご無用。中学校が荒れた時代は去り、黄金の80年代が始まっていたのだ。1983年、東京ディズニーランド開園の年。チェッカーズ、尾崎豊と、70年代生まれにはたまらないね。卓球部、髪型、ラジオ、告白、ブラジャー始め、定期テスト、第2ボタン、懐かしアイテムオールスターズ。妙子チャンも今はステキなアラフォーだネ。2013/12/22
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