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内容説明
今、精子に何が起きているのか? 不妊症に悩むカップルはおよそ8組に1組。うち男性側要因は48%を占める。射精した精液に精子のいない「無精子症」、精子数が少ない「乏(ほう)精子症」、運動精子が少ない「精子無力症」などの精子異常や勃起不全が男性不妊症の主な原因だ。精子は、遺伝だけでなく、放射線や生活習慣など外的影響を受けやすい。精子への無知は、自身の体へも夫婦関係へも大きなダメージを残す。精子の働きから治療の最前線まで男の生殖にまつわる情報を満載。
目次
第1章 妊娠は奇跡である(妊娠は当たり前ではない;2年間妊娠しなければ不妊症 ほか)
第2章 精子の働きと不妊の原因(男性ホルモンの上昇とともに精子は造られる;74日間かけて精祖細胞が精子になる ほか)
第3章 男性不妊症治療の最前線(男性不妊治療の歴史;乏精子症の治療はまず漢方から ほか)
第4章 不妊治療の未来と限界(男性不妊専門医は少ない;病院選びのポイントは「公開」「マンパワー」「連携」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
409
基本的に先に読んだ『男を維持する精子力』とかぶるところが多いが、こちらのほうがより「男性の不妊治療方法」について詳細に語られているほか、日本の男性不妊治療に対する認識が足りない現状について述べられていて、いかにもそこらへんが新書っぽい。不妊治療に保険が適用されないのはまぁ仕方がない部分もあるとは思うが、せめて助成金で治療費の負担がもうちょっとしてもらえるとうれしいのになぁというのと、もう少し認識が高まって正確な情報が世に広まればなぁというのは少し考えた。2017/01/22
Humbaba
9
少子化が問題になる理由には,子どもを産まない人が増えているからだけではない.子どもを持ちたいと思いながらも,持てない人も存在している.子どもが生まれない原因は,女性だけではなくて男性にもあるかもしれない.しかし,特に男性側の医療はそれほど進んでいるわけではない.少子化を食い止めるためにも,また,子どもを持ちたいと考える人達のためにも,これをもっと研究することは意義がある.2011/06/26
こぺたろう
4
奥さんの通う婦人科医に、私も2度検査して貰って問題なしと言われたけど、正常形態数や白血球数は調べてくれなかった。本書を読んで、婦人科の先生に泌尿科の領域を見て貰うこと自体に無理があったのかもと思い直し、改めて別のところで見て貰おうと思いました。最後の章(不妊治療の未来と限界)に、「不妊治療が原因で喧嘩をしたら全く意味がない」という文章があり、その通りだと心に残った。あと助成金の話は、少し古いのでは。個人的には、現行の補助要件(所得金額730万円未満)は、引き上げか撤廃してくれたら嬉しいですが。2018/02/03
たか
2
自分も当てはまる男性不妊。自分の場合はハゲ薬の影響かな・・・。切実だな・・・。でもハゲ薬を止められないんだよな。情けない。2015/11/07
sae
2
★★★☆☆あまり知られていないけど、不妊症の原因の40%は男性に。男と女がいて子供ができるんだから、当然だよなー。男性に原因がある場合、人工的な処置で妊娠を目指さなきゃいけない可能性が高くなり、結局は女性の負担が大きくなるのだから、プライドが…とか言ってないで早く病院に行け、と思った。2014/10/14