内容説明
もう一度、あの子に逢いたい。息子を事故で失った科学者が望んだのは、クローンによるわが子の“復活”――『金田一少年の事件簿』『神の雫』『GTO』などを手がけた希代のヒットメーカーが真っ向から挑んだ、生命倫理と家族の絆をめぐるメディカル・エンタテインメント大作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あっちゃん
17
クローン研究者の主人公が息子の事故死により、禁断の決断を!もっとサスペンス的な感じかと思ったけど、息子を思う普通の主人公で、ミステリ部分の方が強いかも!後半は一気読み!政治的な話もなく、ややこしい事にならなくて良かった!2016/05/03
柊子
14
最愛の我が子が亡くなった。その亡骸を前にクローンを思いつく狂気が恐ろしく、哀れでもある。家族を守っていこうとするラストにはホッとするが、読んでいる間、ずっと不快感が漂った。自身が不妊経験者だから・・・かも。ストーリー的には面白い。一気に読ませる筆力がある。なのに、あまり支持されていない(知名度が低い?)のはどうしてかなあ。2015/10/07
流花
12
凄く面白かった!人間のクローンを作り出してしまうという重いテーマが根底にありながらも、子を思う強い気持ちがひしひしと伝わってくる。クローンとして生まれてきた透くんが犯人に引導を渡すひと言はゾ〜ッとしたけど。2014/03/31
シーナ
11
息子を亡くした森彦は、自身の研究分野であるクローン技術を用いてそっくりそのまま復活させることを思いつく。途中これはミスリーディングかなぁと思ったけど、犯人は分からなかった。透くんのIQの高さがあんまり窺えなかったのは残念。難解になりがちな医療技術の説明がとても上手で読みやすいし、他の小説ももっと読んでみたい。2016/02/03
眠り猫@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
11
理系の人の文章だな~、が第一印象(違うかもしれないけどね) 愛する息子が死に、思わず自分が研究しているクローン技術を使ってしまう その気持ち・その後の不可思議な現象はわからなくもないし、面白い が、後半急に出てくる沢木さんや名嘉城の過去や性癖等は、唐突なところもあり馴染めない 面白いんだけど、どこかすわりの悪い感じがしました それにタイトル「陽の鳥」のイメージとはちょっと違ったかなぁ まだ不死鳥のしっくりくるような まぁ、個人的意見ですが2011/07/14