内容説明
「国と兄を取り戻す」隣国の伯父に助けを請う決意をしたうつけ姫トリナと侍女メル。迫りくる伯母の魔手から逃れ、着いた荒れ地は想像を絶する過酷な場所だった。絶体絶命の窮地に二人は――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダージリン
16
ガウアーの潔さに泣けてきます~。メルとイーアイもふくめて微笑ましいというか、切ないというか。帝国人が滅ぼされた理由もわかりました。今後トリナとメルの行動に注目です。悪のヒロイン、ダルシベラは狂気を纏って壮絶ですね。シュピールが健康な人なら、また違った展開を・・・いや、路線はあまり変わらないかな~(笑)。 次巻をじっと待ちます!2012/02/22
静間
6
女の子のファンタジー。二巻。砂漠を行く呪肉を持った主従トリナとメル。病弱で美しい夫に純粋な愛を捧げながら、「修練」によって次々と人を殺すダルシベラ。今巻から登場のダルシベラの義妹にして彼女の正体を知りながらも加担するブリュニエ。四人の少女達。/本当にこのお話はあと一巻で風呂敷を畳む事が出来るのか心配。帝国人の魔法、呪肉の正体、おふくろ様…。謎が多い。蟲を入れて意のままに操るとか、人間は家畜だったとか、えげつない事もさっくり書かれてる。元気な主従は好きだけど、着地点が見えない。ガウアーの呪いは解けるのかな?2012/12/09
ひーたろー
6
3巻読み終わって、1巻はともかく2巻の内容…というか、2巻で仲間になった人たちのことをほとんど覚えてなくて、「あれ?」とか思ったのですが、再読して原因が判明。ダルシベラのインパクトが強すぎて、メルとトリナサイドの話が印象に残らなかったらしい。あと、人間を家畜扱いする話は結構あるけれど、ほんとに家畜にしてしまうのはこの作品だけじゃなかろうか…。2012/11/26
ひめありす@灯れ松明の火
6
主人公達の爽やかで一途なお話もさることながら、ベラ様の妖姫らしい暴虐で残虐な振る舞いと話し方のギャップに不覚にもきゅんと来てしまった。2011/07/08
asa
6
ダルシベラ、残虐なのは、生まれつきとか趣味とかじゃなく、造られたものだったのか。だからって、怖さが減るわけじゃないけど。あと、旧支配者の進んだ文明の遺産が、というのはありふれてる設定だと思っていたので、支配のえげつなさにびっくり。敵が明確化して次が気になるけど、後一冊で本当に終わるのかな、少しもったいない。2011/05/27