内容説明
リルケ、ヘミングウェイ、オーウェル……触媒都市・パリに魅せられ、パリを愛した20世紀の異邦人たち。膨大な資料をひき、作品にあらわれた「パリ」を紹介しながら、彼らの人となりを浮き彫りにする。文庫化に際し、ルソー、アンデルセン、レーニン、ケルアックなど9名のポルトレ(肖像)を新たに収載。
目次
リルケ
ヘミングウェイ
ジョージ・オーウェル
ヨーゼフ・ロート
ヘンリー・ミラー
アナイス・ニン
エリザベス・ボウエン
ガートルード・スタイン
ジアコモ・カサノヴァ
ジャン=ジャック・ルソー
ニコライ・ミハイロヴィッチ・カラムジン
ジェイムズ=フェニモア・クーパー
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
ヘンリー・ジェイムズ
ウィリアム・M・サッカレー
レーニン
ジャック・ケルアック
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
402
著者の鹿島茂氏によれば、パリは「触媒都市」であるらしい。「パリは、そこにやってくる異邦人に対して、何ら影響を及ぼそうともせず、また影響を与えられることもない」と言うのである。ところが、一方パリにやって来た異邦人たちの方はパリから多かれ少なかれ影響を受けざるを得ない。しかも、当人の感受性の程度が高ければ高いほど。ここに取り上げられたのは、ベル・エポックの時期にやって来た9人の作家たちである。鹿島はまた彼らを「陰パリ」と「陽パリ」に分類してみせる。前者の代表がリルケ、そして後者の代表がヘミングウェイである。2021/07/09
ふろんた2.0
19
パリを愛した異邦人たちの評論。実はこの頃のパリは悪臭が酷かったらしいというのは置いといて、パリに造詣がある作家たちが魅力的に映る。2015/03/04
ヨーイチ
15
読んどいて何だが、どうして買ったのかなあ。鹿島茂は見つけたら読む事にしているので、まあいいのだが、つまり小生には敷居が高かったと素直に告白。文人が十数人出てくるが、知ってる名前が半数、読了本がゼロでは話にならないでしょう。アンデルセンだってちゃんしたのは読んでないし。ヘンリーミラーもヘミングウェイも実は未読。こう言う企画は何人かはメジャーな人を入れる物だと思うが、それにも達していない事を思い知らされた。でもフランスとパリへの幻想を刷り込まれた最後の世代としては、脂汗を流しながら読了。2015/03/18
meg
13
鹿島茂氏の考察が興味深い。パリの華やかな都の面というよりもパリの(本書では異邦人)を受け入れる包容力の様なものを感じた。想像力で本書に載る人物たちの軌跡を巡りたい。 そしてまず、パリに行きたい。2024/01/04
ndj.
13
リルケ、ヘミングウェイ、ジョージ・オーウェル、ヨーゼフ・ロート、ヘンリー・ミラーとアナイス・ニン、エリザベス・ボウエン、ガートルード・スタイン、のパリ。リルケの陰パリ、ヘミングウェイの陽パリ、等々。マルテの時代、病院や産院は貧困階級のために設けられた施設であり、特に産院は19世紀まで未婚女性の出産を助ける施設と位置付けられていた、ということを知り『マルテの手記』の再読をうながされる。パリは触媒都市であり、そこにやってくる異邦人に対して何ら影響を及ぼそうともせず、また影響を与えられることもない。なるほど。2017/01/31
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