放射能汚染の現実を超えて

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放射能汚染の現実を超えて

  • 著者名:小出裕章
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 河出書房新社(2011/05発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309245522
  • NDC分類:543.5

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内容説明

放射能汚染の中で生きるとはどういうことか?長年にわたって原子炉実験所の現場にいながら、原発の危険を訴え、反原発を主張してきた京都大学原子炉実験所助教の著者が、かつて旧ソ連チェルノブイリ事故後、人々が放射能にどう立ち向かうか、放射能汚染にさらされた食糧や健康被害について、科学的に数字を上げながら綴っていた!野菜、牛乳、母乳、玄米など、すでにチェルノブイリ後から放射能汚染の数字は出ていた。食糧汚染や健康被害をどう受け止め、どう生きていくか。今こそ読むべき、原発を考える最適な1冊!

目次

序 生命の尊厳と反原発運動
1 チェルノブイリの死の灰はどこに行ったのか
2 弱い人たちを踏台にした「幸せ」
3 放射能汚染の現実を超えて
4 放射能汚染の中での反原発
5 多様な運動の根源における連帯
6 有機農法玄米のセシウム汚染が教えるもの
7 原子力開発と地球環境問題

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

更紗蝦

5
原発が差別の上に成り立っているということがよく理解できる本です。原発を「科学の問題」という視点だけで見ていると、差別の構図は見えてきません。原発は「社会の問題」であり、「倫理の問題」でもあります。2012/10/08

Celeste

4
1991年の復刊本。チェルノブイリの事故を受けて,当時はヨーロッパ産のチーズやパスタの輸入制限の騒ぎがあった。著者は「原子力を選択するということはどういうことかを自分の身体に刻み込むために,そしてその痛みを忘れないことによって一刻も早く原子力を廃絶するために」敢えてそれらを食べ続けてきたという。原発は弱者の犠牲の上にしか成り立たないこと,放射能に安全な閾値などないこと,決して夢のエネルギーではないことを40年以上前から訴えてきた著者の強い思いを感じる。もっと早く多くの人にこの本が読まれていれば,と思う。2012/12/23

cracra

4
これは倫理にまつわる書物です。差別の構造、犠牲のシステムは原発に限ったことではない。第三世界をはじめとする、弱者の痛みの上にあぐらをかいたような生活スタイルを、日本人は改めなければならない。2011/08/21

ひめ

4
この著書が最初に発行されたのが1991年…このときに既にこれだけの危険性と現実が警告されていたのに。20年間、警告は無視され3・11を迎える。書かれたひとつひとつが本当に胸に響きます。脱原発を訴える真意は、エネルギー浪費が第三世界の搾取になり弱者を迫害するものだから、という主旨に、なにも考えずただ浪費に甘んじてきた過去の自分への痛悔を再認識し、さらにこれからもこの先も放射能汚染とともに生きるという意味を噛み締め直しました。(→コメ欄)2011/07/21

てふてふ

3
チェルノブイリほど離れているのに日本でもすべての食品が汚染されたという事実、じゃあ福島は…と戦慄しました。2011/06/06

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