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内容説明
TPPは日本にとって、デメリットだらけの経済協定だ。アメリカの本当の狙いは何か。アメリカと経済協定を結んだカナダの失敗例や輸出が増えずにデフレを招いてしまう仕組み、農業が被る本当の打撃などから、賛成派の理論の盲点を突き、本当に日本に有利な開国の方法を探る。
目次
序章 あまりに不自然なTPPの登場
第1章 矛盾だらけの「TPP経済学」
第2章 日本の農業が直面する本当の脅威
第3章 FTAからTPPへの謎の反転
第4章 アメリカの狙いは「金融」と「投資」だ
第5章 TPPは安全保障になるという幻想
終章 太平洋もアジアも逃げない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
10
時事問題の勉強のため。うーん、頷ける部分もあるけれど、もっとフラットな本と、推進派の方の本も併せて読んでみたくなった。2011/11/08
Tanaka
7
けっこう長くかかったけど完読。確かに間違いだらけ。 ただ、中野剛志との共著の本と言ってることが全て一緒だけど・・・。 2013/06/16
1.3manen
6
最近選挙が近いせいか、TPP交渉賛成の表明を野田総理はしている。そこで、評者も来月の拙講義で再度TPPが与える農村生活への影響を考察する中で必要な情報収集を行っている。第四章「アメリカの狙いは『金融』と『投資』だ」は重要であろう。グローバル化の流れでWTO交渉、FTAやEPAの次に出てきたTPPであるが、日本は既にIT業界で韓国に負け、その韓国もFTAでは悲惨な印象を受ける。郵政民営化の延長にあるTPP。かけがえのない水資源も投資の対象にしたいのなら、水源を抱える中山間地域の水利権は死守しなければならぬ。2012/11/12
かつ
4
NAFTA締結時にメキシコカナダがアメリカによりどうなったか。説得力ありますね。日本は新興国と仲良くして長期的ビジョンでよい方向にもってくのがベストなんかねえ。外圧依存からの脱却。いい言葉です。2011/10/01
よしお
3
日本政府がどのような戦略のもとTPPを推進しようと考えている(考えていた)のかが、ますますわからなくなってきた。TPPは日本にとってメリットがないという論拠は、ある程度納得できる。TPPを締結したあとの姿として、岩波新書の『貧困大国 アメリカ』で指摘されていた、無分別な自由化・民営化によるアメリカの現実が頭に浮かんでしまった。ただ、推進論者の主張も聞いてみたい。いずれにしても、国民の前に議論が整理されて提示されるまでは、拙速に動くべきではないと思う。2011/09/04




