内容説明
とある理由により閉鎖された仮想世界 「東京スフィア」。高校生の前田は、普段は言葉を交わさないクラスのアイドル青原遥花から、その存在について相談を受ける。 身に覚えのない東京スフィアの入場チケットと大金100万円── その後も執拗にスフィアのことを調べたがる遥花は、前田の他にも数名の生徒を誘って、サークルを設立してしまうのだが……。 そのチケットは、前田にとって歓迎すべき“招待状”なのか、それとも── !?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
伊瀬有佐
13
近未来的な話。今までのようなゲーム要素は排除。心理戦もなし。セクハラも抑え目。少々駆け足気味? うーん……“ラノベ”に堕ちたのかと言われるとそうでもないんだが……。MW文庫の方が、エグイ内容を書きやすいのではなかろうか。/続編があるなら、東京スフィアの全盛期になるんだろうか。/東京スフィアは、『扉の外』で美鈴が到達した『東京』なのかしら、とか思ったり。もしそうなら、ナイスです。/後書が……、後書が……っ! 一年以上ぶりの後書なのに! 2Pしかない上に美女編集さんの出番が少ない(ほとんどない)だなんて! 2011/05/13
KUWAGATA
9
本筋はそれはそれとして、この作者はAIとかアンドロイドといったものに、どうやら特別な思い入れがあるようだ。その特殊さから、エオリアが一番印象に残ってしまった。最新作でも、ずいぶん人工知能関係にページを割いていたしな。2016/08/10
ごぅ。
6
仮想世界「東京スフィア」と現実世界の「東京」。現実世界を侵食しはじめた仮想世界を舞台にかつての過去と対峙しつつのボーイミーツガール。なんとなく読み進めてなんだか終わってしまった。。。2019/11/30
KEI
5
購入。初・土橋さん。東京スフィアという仮想現実に残してしまった恋人を助ける話。序盤のヒロイン以外が何かを隠しており、それが徐々にわかっていく展開はとても良かった、その展開に乗り切れず、想像しきれずに終わってしまった。んー、残念。2011/07/17
星野流人
5
東京と重なるようにして存在する、データで構成された仮想世界「東京スフィア」を舞台にした物語。今までの土橋作品とは違ってゲーム的な要素は無く、ブラックな要素もセクハラ要素も控えめ。土橋さんらしさは残っているとはいえ、今までの土橋作品のファンが読むとちょっと肩透かしを食らうかも。 物語の設定……主人公たちの背景などが明かされるタイミングが少々遅く、物語の全体像を把握するのが難しかった。マドカ以外の捕獲計画に参加したストライカーたちの扱いも雑に感じた。 ベストイラストは、183頁の悠羽美。 5/10点2011/05/15