逃げる男

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逃げる男

  • 著者名:オノ・ナツメ
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 太田出版(2014/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784778321390

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内容説明

森と少女とひとりの男。その事情。――オノ・ナツメ待望の最新作! 大人のための優しい寓話。「この森には、子供にしか姿が見えないクマがいる。一日そのクマと過ごして、無事に森を抜けられたら、なりたいものになれる」そんな伝説がある鬱蒼とした森の中に、足を踏み入れた一人の少女。そこで出逢ったのは......。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

106
真っ黒な装丁に思わずハッとさせられた。漆黒の森に棲むと言い伝えられている熊の話。昼間は熊だが夜になると人になる・・そんなお伽話が展開されるだけなのかと思ったら大間違い。やっぱりオノさんの作品は思想的で深かった。逃げているのは男だけじゃなく、そして何から逃げているのかは、さらっと読んだだけではわからないだろう。いつもながら無言のままの絵と絵の間で魅せる空気感と感情の機微。他の作品とどこかで繋がりそうだけど、スピンオフは期待できそうにないのかな。熊と出逢ったあの女の子は、なりたいものになれたんだろうか・・2013/07/25

エンブレムT

78
「オノ・ナツメさんがホラー描いたら絶対恐いだろうな」と以前から思っていた私。この雰囲気たっぷりの表紙を見ただけで心拍数が跳ね上がり、その思いは確信に変わりました!いや、この作品、ホラーじゃないんですけどね(笑)・・・子供にしか見ることのできない“森のクマ”の伝承に絡め、一人の男の生き方が語られています。仄暗い森の中に隠された真実。・・・『男は何から逃げているのか?』・・・必要最小限にまで削ぎ落とされた言葉と、雄弁に語りかけてくる瞳によって見えてくるもの。・・・静かで、それでいてとても印象的な物語でした。2011/05/23

ヒロ@いつも心に太陽を!

55
やっと読んだ。読メに書いてあった通り、台詞は必要最低限を押さえてあり、間というか雰囲気というか絵で語ってる作品。最初から終わりがけまでは黒が多くて、ラストに白が残る。オノ・ナツメが好きな読者にはいいけど私なら初心者にはあまり勧めない一冊。(初心者にはやはり『リストランテ・パラディーゾ』から入っていただきたい!!個人的好みも入ってますが(´ω`*))私がまだすべてを飲み込めてないからかな、この作品は丁寧に読まないとわからない気がするし、読メで高評価でも読む人は選ぶ本な気がした。2011/05/15

キジネコ

32
心情的に物言わぬ熊の視線が語るものに 心の平穏を乱される。 それは 私の弱点だろう。 この物語を 誰か 映画にしてくれないだろうか? 私が感じた この寂寥を満たし、逃げた男の内面を描き出し 美しい四季と 不思議な出会いが傷心の少女を「子供」から子供ではないものへ 変化させる過程を 描いた映画に仕立ててくれないだろうか。このオノナツメがつくった森の空気に溺れてみたい。逃げた男の一人として 私も森を出ることが かなうかもしれない、もしかすると・・ (^^ゞ 芸達者な熊が いないと難しそうですが・・2014/07/23

exsoy

32
逃げるという選択肢。どんなことになっても、それが自分の選択ならば。2012/07/29

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