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内容説明
「苦しい」のは欲があるから。死にたくない。病気になりたくない。認められたい。愛されたい。これらの欲をいくら我慢しても、絶対にラクになることはできません。苦しまないための唯一の方法は、欲を捨てること。それ以外に方法はないのです。
しかし、企業組織は欲を追求するシステムです。売上と利益を伸ばし、市場シェアを高める。そのために、前年と比較し、競合他社と比較し、営業マン同士の売上を比較し、目標と達成度を比較する。だから苦しい。だから矛盾する。
この矛盾を本書は解き明かしていきます。企業組織で利益を追求しながらも、苦しまずに生きていく。その解決策を提示します。
目次
第1章 比べるから、人生は苦しくなる
第2章 欲にとらわれないためには
第3章 結果ではなく、経過を重視する
第4章 ダメな自分を好きになる
第5章 相手を変えようとしないこと
第6章 失敗しても、何度でもやり直す
第7章 自分の器を大きくする
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
154
社会に溢れる比較。比べ比べられては苦しみ心乱れていく。このとらわれた思考から脱するとき自らの進む世界の広さを知る。自己を正当化するのか他者を尊敬するのか。ただ一輪の花が自らのために咲いている姿と、他者とともにほころび風にゆらいでいる姿、進むべく道が見えてくる。人間から欲は消えないが、欲に振り回されている自分に少しでも早く気づくことである。一歩また一歩、時には半歩進んでいく中で、比べない生き方に安心感が生まれる。ありのままでいい、ただ静かに微笑んでいればいいと。試行錯誤の先にはきっとやすらぎのこころがある。2022/09/10
薦渕雅春
33
まえがきに、企業組織というものは「比べること」、「欲を持つこと」、「こだわること」で成り立っているから、企業組織で働く限り「欲」と「とらわれ」をなくすのは非常に困難なのです、と書かれている。本文では著者の考え方が分かりやすく述べられている。分かりやすいからこそ実践して行く事が大事だし、継続する事の大切さも伝わってくる。最後の方に紹介されてた、河合隼雄さんと谷口俊太郎さんの対談本『魂にメスはいらない』が気になる。著者は30代向けの著書も多く出されてて、確かに若くして著者の考え方に触れるのは良い事だと感じた。2020/02/11
ぱんにゃー
17
「自分のせいにするから、心がラクになる」(小見出しより)ハテナ?私もハテナ?と今まで思っていました。が、こんな説明が書いてありました。ありがとうございます。→「問題の原因を相手のせいにした瞬間に、あなたがすべきことは「相手を自分にとって都合のよい方向に変えること」になってしまいます。しかし、相手を変えるとこは不可能です。あなたは、できもしないことをやろううとする。だから苦しくなるのです。」(コ)2013/08/26
西嶋
15
「望めど欲せず、こだわらず」が「現実的な、比べない生き方」著者はバリバリのビジネスマンで、立場や言葉は違えど、精神科医の水島広子氏とかなり通じる内容で良かった。ただし仕事ができる著者なので、ハードルが高いなと思う部分がちょこちょこあった。2015/12/16
ほじゅどー
14
★★「諦める」(ギブアップする)のではなく、「明らめる」物事の本質を明らかにする。世の中の原理・法則の通りに合わせて行く。逆らわないこと。病気になったらそれが自然の摂理。無理して騒がず、苦しまない。それが本当のあきらめる。無為自然。ムリせずありのまま生きる。上善如水。いまのままでいい。ダメな自分を見せる。欲を出さない。比べない。老荘思想。2014/01/31