内容説明
私財を投げ出し、社会から見捨てられていた重度の障害児の療育に奔走した、初代園長小林提樹と職員、家族たちの困難な道程を描く。
目次
1章 芽ばえ(信仰 はじまり 戦争)
2章 蕾(日赤産院 戦い 道程)
3章 結実(協力 光と影 そして)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
27
日本の社会福祉実践は、法律や制度のないところから出発したものが多くあります。この本は、重症心身障害児の療育施設として大きな役割を果たしている島田療育園の歩みを小林提樹の歩みと重ねながらみていきます。療育の必要性を感じたのは、一人の重症心身障害児であり、その家族の思いからでした。その思いと、小林のキリスト教的な世界観がつながり島田療育園は出発したのだと思いました。私たちはこうした歴史から社会福祉の原点を常に学ぶ必要性を感じました。2017/09/13
Natsuko
11
他仕事本で知った島田療育園。昭和36年、日本で最初の重症心身障害児施設として誕生。勤務医小沢氏が、初代園長小林提樹氏の開設にいたるまさに血と涙の道のりを記す。当時重度知的障害児や奇形児のための制度はなく「座敷牢」で「飼い殺し」、捨て子、離縁という悲劇が現実としてあった。自身も障害児をもつ島田氏が全財産を投げ打ち小林氏に施設作りを頼む。行政に掛け合い、地域住民に頭を下げ、寄付金を集め…という道半ばに島田氏の息子の死去。美容院で読みながら涙をこらえるのに必死だった。その後何とか開設にこぎつけ現在に至っている。2020/05/31
みかん
1
島田療育園設立の話。 たくさんの方の動きが、今の制度につながっている。 自分もその輪の一人として何か出来ているのか? 様々な人の繋がりがまた様々な人を支えている現状を私たちは当たり前に思ってはいけないと心にとめておかなくてはならない。2016/09/04
りんふぁ
1
現島田療育センターのできたきっかけから今までの話。出発点は親でした。昔は心身障害児、重症心身障害児という言葉もなく、ただ異常児と呼んでいたのも少からず衝撃を受けました。2013/05/14
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