内容説明
青山生まれ。「暴力温泉芸者」で世界デビューし、蓮實重彦も一目置くシネフィルにして画伯。三つも文学賞を受賞しているのに、なぜかホームレス寸前。《書きたくて書いているんじゃないことしか書きたくないことが、どうして、わかってもらえないのか》――もはや生ける伝説となった最後の無頼派作家/ミュージシャンの魂の軌跡全告白!
目次
第1夜 気づいたら満州引揚者の息子
第2夜 ろくな大人にならない
第3夜 教育なんてまっぴら
第4夜 どんよりとした十代
第5夜 暴力温泉芸者は高校四年生
第6夜 世間の茶番には勝てん
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
20
引きながら、どんどん好きに(笑)最後の一文に爆笑。人によっては、これを読むのはいい意味で時間の無駄。2015/11/01
midnightbluesky
13
ぼやいたり、嘆いたり、愚痴ったり、恨み言を言ったり、他人の悪口を言ったりすることが、よくないことだなんて誰がいったんだろう?そう思うぐらいネガティブな感情と内容が清々しい。でも少年時代の交流録がすごすぎるから、やっぱり恵まれていたんだと思う。2012/05/18
vaudou
12
「初期の頃の小説は、自分を機械のように扱う無邪気さで成り立っていたのかもしれない。でも、続けているうちに、その感じがどんどん失われていく。いまだに最初の頃の方が面白いとかいっている奴は、本当にセンス悪い。投げた野菜が超うまい具合に地面に剌さる瞬間があった、というだけのことで、変化などない」2014/03/06
harass
12
自伝ということだが読んでいて思うに、この人は本当に自己肯定感がない。というか、気取りがない。これまでの音楽歴や読書歴が書かれているがものすごく断片的。普通なら「俺はこれにはうるさいんだ」といった嘘でもある自負心がみえない。正直な人なのだろう。だからといってそれを無頼として誇っているわけでもない。サービスして面白く語ろうとしていなくてその正直さに驚きつつもちょっと困惑していたが終わりごろに少し共感を覚えた。「陰謀史論の拒絶」物語性への反発だがそれは身に染みる。2013/03/21
garth
12
名言の嵐 「むろん、因果応報の物語を作っているのは神様ではなく自分自身だ。しかし、どうすればこの嫌な循環から解放されるのか。文章を書いたり、物語を作ったりすることは、本当は意味もなくランダムに存在しているものを、必然性があってそのように散らばっている、と証明しようとする仕事だから嫌なのだ」2011/04/02
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