内容説明
雑誌『ゆうゆう』に連載された、日記形式の人気エッセイ。やさしい語り口で書き綴られた小児科医の日常から浮かび上がってくるのは、かけがえのない「いのち」の大切さ、人とのふれあい。「この世の中に生まれてきた人は皆で助け合いながら生きなければならない」と、もの心着いて以来、ずっと思い続けてきたという著者。生きていく上での大切なことを、常にいのちと向き合う医師だからこそ、気づかせてくれる一冊。
目次
2008年 早春
2008年 春
2008年 夏
2008年 秋
2008~2009年 冬
2009年 春
2009年 夏
2009年 秋
2009~2010年 冬
2010年 春
2010年 夏
2010年 秋・冬
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
erie
4
小児病棟の四季を読んだときは、穏やかな詩的かつ精神的(宗教的)な記載が印象に残り、すこし昔の時代の人のように思っていたが、まだ現役バリバリだったのだな。聖路加病院で働いているが仏教徒なのだそうだ。当時は治らなかった子供の病気も今はどんどん治るようになっているとのこと。仕事の様子を読んでいると、2割くらい同業者のような感じさえする(評者の5倍働いているように見える )。医者には長寿で現役を長く続ける人も多いように見える。作者含め皆非常に多忙そうだが、様々な活動とともにこうした温かな著作を是非残してほしい。2019/02/18
月華
3
図書館 2011年4月発行。2008年1月4日(金)~2010年12月16日(木)まで。写真4ページ付。イラストが、先生の雰囲気をかなり伝えていると思いました。あまり出てこない奥さんのことは、理由がちらりと書かれていました。電車で読んでいたら、所々で泣いてしまいました。副題のとおりまさに「いのちを見つめる」先生だと思います。2017/03/12
Humbaba
1
人は一人で生きていくことはできない。生きている以上、誰かの力を借りているのだし、誰かに力を貸しているのである。そのことをよく理解し、自分に何ができて何ができないのかを認識する。そうすることで、よりよい生き方ができるようになり、人生によりこびを見いだせるようになるだろう。2013/06/06