内容説明
若いのか、若くないのか。シミなのか、クスミなのか。あちらとこちらの間で揺れる、微妙なお年頃が40代。恋にファッションに、いつまで現役であり続ければいいのかと、悩んだことはありませんか。まだおばさんではないけれど、もう若者ともいえない……と悶々とする女性たちに、「痛くない」歳のとり方を明るく提案。中年になりきれないあなたへ、うなずきと驚きが詰まった一冊です。
目次
痛い
髪
声
腹
口
性欲
旅
女性誌
言葉
服
恐さ
健康
IT
たるみ
冠婚葬祭
余暇
親
恋
友達
懐かしさ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
578
昔なら40代は確実におばさんだったろう。でも今の40代、しかも独身貴族の酒井さんにはおばさんの自覚はまったくない。それでもやっぱり世間さまの目は気になる。その点だけは、アメリカは自由(笑)リュック背負おうがダメージジーンズ穿こうが、指差してくる人はいない。酒井さんのエッセイで秀逸なのはその鋭い観察眼、とそれを的確に表現する滑らかな筆力。同じ昭和に青春を送った読者との共有感もすごい。読み終えればすっきり忘れる(おっと失礼)だからこそ、また手に取れば「読みたい」と思わせる魅力があるのだ。2023/03/29
ソルティ
334
「女もたけなわ/瀧波ユカリ」を読んだ時も思ったが、こんな風に、歳とったからって見た目ばっかり気にして「若い人に勝てない」とか思って生きるのは大っ嫌い。だからこの本も嫌い!と思って読んでたが中間位から共感するところもボチボチあり。そう言いつつ私も多分、おばさんになっている、と気にしてるんだな、だから若い人に劣等感持つんだ、という事は何となく分かった。それでも好きな髪型、好きな服、好きな事して生きたい!「優しくていい人と思われたい、などという煩悩を捨てて、ちゃんとした怖い人になりたいと、心に誓う次第です。」2021/05/17
kaizen@名古屋de朝活読書会
146
1966年生まれのおばさんが,おばさん未満を書く。ちょうど40歳になった頃に書いた者。自分がおばさん未満だと思っている人が対象。著者は高校生の頃から雑誌に随筆を書いてきただけあって,内容の均衡、文章の構成はしっかりしている。主張も少しきつめで爽快感がある。残念なのは,記述しているのはおばさんを含む「おばさん以下」的話。あと数年で著者が50歳で「おばあさん未満」を出すかも。50歳でおばあさんになっている方は10人に1人くらいいるのでは。それでもまだ未満と主張する姿が目に浮かぶ。ナツイチ2013/08/19
真香@ゆるゆるペース
49
人ごととは思えないタイトルにドキッとさせられた。童顔で実年齢マイナス○歳と言われても、自分では確実にオバ化を感じているので、お姉さんと呼んでいただくことに何だか申し訳なくなる今日この頃。若見えされると嬉しくはなるけど、イタい若作りはしたくないし、かといって老け込むのはイヤだし… 中途半端な難しいお年頃なのです(笑)。内容的には頷ける部分が多くてグサグサきたりもしたけど、心構えが多少できたので、大台に乗る前に読んでおいて良かったかも。男性バージョンの「おじさん未満」もあれば、読んでみたいんだけどなー。2019/03/24
扉のこちら側
44
初読。2014年1125冊め。面白いのだけれど、40代でおばさん「未満」と言われても…と思ってしまった。読む側が同年代ならもっと楽しんで読めるのだろう。2014/12/11