内容説明
切り裂き魔は、誰? 身動きできない電車の中、息を潜める変質者。ぎゅうぎゅう詰めが怖い、刃物が怖い。満員電車の中、三十代の女性がナイフのようなもので切りつけられる事件が立て続けに起こった。探偵・鷹知祐一朗から捜査協力の依頼を受けた小川と真鍋は、一見無関係と思われた被害者たち全員に共通する、ある事実を突き止める。その矢先に新たな事件が起こり、意外な展開を見せるが……。Xシリーズ第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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76
【再読】Ⅹシリーズ第二作目。前作に比べると、アクションシーンもあるし、事件の真相もわかりやすいといえばわかりやすい。ただ、はじめて怖いと思った。あんまり森さんの作品では、事件や犯人に対して怖いなんて思わないしむしろ美しいと思うことがほとんどなんだけど。思い込みって恐ろしい。本人としてはそれが真実なんだもんな。自分の思う「ふつう」が本当に普通なのか、自分自身じゃわからないもの。何だかな。ところで、やっぱり真鍋君は頭が切れるようで、どこかずれてるところがやっぱり良いよな。2015/12/27
ちょこりり
65
いわゆる森ミステリィ🤬あるいはXシリーズ2作目🤬あー、もう🤬めちゃくちゃだよ🤬SYアート&リサーチなんにもしてないやんか🤬これは一体何博嗣なんだ🤬おい椙田ァ🤬お前なんにもする気がないのほんとゲラゲラ笑うから🤬ここでXXX博士を出すかよ🤬ほんと腹立つなぁ森博嗣🤬YYY博士やぞ🤬ついにZZZ博士が降臨🤬たまらねぇってX🤬ほんとやべーーーーわ🤬Xはほんとやべーーーー読み物🤬すべてが交錯する🤬なんでこんなに森博嗣って面白いんだよ🤬小川のお姉さんが好きすぎてやめられるかよX🤬2022/02/22
KAKAPO
59
所々に、哲学的な言葉が無造作に落ちているので、それを発見し拾い集める楽しみはあるものの、『キラレ×キラレ』は、森先生らしさの薄いありふれたミステリーだと思う。しかしながら、プロットにはオリジナリティが感じられるし、程よい緊張感とスピード感を伴って進行する物語が、とても読みやすく。初めて森先生の作品を読む読者は、いきなり『すべてがFになる』から始めるよりも、“Xシリーズから読んでみる。”というのも良いかもしれない。そういう意味では、口当たりがあまり良くない『イナイ×イナイ』と順序が逆だった方が良かったかも。2016/09/08
さゆ
58
やはりこれも事件よりは小川さんと真鍋君、探偵事務所の主である椙田さん(相変わらずのちょっぴり出場)、ブルジョア探偵の鷹知氏側の物語がメインの印象。真鍋君がもっとぐいぐい出てきても良いような気がするけど、大学ちゃんと卒業しないとね。事件は、事件自体もその経緯も真相も、なんだか冴えない感じなんだけど、物語の背景としてならいいんじゃない、という感じ(前作と同じ感想だなぁ) 西之園嬢が出る場面が増えたのは読者サービス? これはやっぱり別のシリーズもちゃんと読まないと、という気にさせられちゃうなぁ。2015/04/18
ダケちゃん
53
Xシリーズ二作目! 今回のお話は電車内で連続して発生している切り裂き事件の調査! Gシリーズが事件が前菜みたいになってるからXシリーズはなんか新鮮! 真鍋くんも小川さんも相変わらずだが、今回は真鍋くんはあんまり推理しない(^^;)彼の可能性を潰しながら推理するスタイル好きなのでちょっと残念(^^;) てか小川さん無鉄砲過ぎやろ(--;)散々注意されとるのに(--;)まぁあれを填めてたので少しは無鉄砲自覚してきたかな(--;) そしてラストでは萌絵ちゃん登場!登場シーンもかっこいい!さすが元祖ヒロイン! 2019/05/26