内容説明
2011年5月7日全国公開映画の完全ノベライズ!
世界中の山を登り、山の楽しさ、厳しさ、美しさを知り尽くした男・島崎三歩。彼はいま日本アルプスを舞台に、山岳救助ボランティアを続けていた。ひとたび要救助者ありの連絡が入ると、三歩はすぐに現場にかけつけ、事も無げに遭難者の命を救う。そんな三歩が暮らす山に、北部警察署山岳救助隊に配属されたばかりの久美がやってくる。久美は、山岳救助隊の隊長や三歩の指導の下、厳しい訓練を着実にこなしていく。しかし、実際の救助となると、自らの未熟さや大自然の脅威が重なって、ままならない日々が続く。そんな打ちひしがれ自信を失くしつつあった久美の前に、多重遭難が発生。救助に向かった久美の前に立ちはだかるのは、想像を絶する冬山の脅威だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うりぼう
41
岳といえば、椎名さん家の息子、どうしているだろう。野田さん家のカヌー犬は、さすがに亡くなったかな。原作のマンガも読んだことがあり、旬君は、ちょっと無理がある?学さんが岳のノベライズを書くことがシャレ。新田次郎の山岳小説が久しぶりに読みたくなる。死と常に向かい合わせの中の自然、日常から切り離されたとき、自分の無力さと生きる力を体感する。突然の孤独が、死を予感させ、救助隊との接触に自分を見失う。常に平常心でいるためには、タルムードのように山と対話ができることか。全ての力の源泉は、笑顔とたらふくのスパゲッティ。2012/03/07
Mark
39
山に魅せられた人達の物語、山の素晴らしさと厳しさ、いろいろなものが詰まっている。人間の本質を問われているように思えました。生きることの素晴らしさを改めて痛感させられる。感動。2016/06/07
佳乃
20
山は優しく綺麗で雄大だ。けれど、季節や天候で恐ろしい姿となる。映画を見てだいぶたってからの「岳」は頭でその時の描写が流れ、映画では味わえなかった、生きることの素晴らしさ、命の尊さが自分の中に流れてくるのがわかった。けれど、私には山男のいい印象が全くない。三歩のように純粋に山を愛し、誰かを助け自分もそこに戻る。それならどんなに許せるか、生きて欲しいと願うか。私は私の山男だった人は三歩と違い自分勝手で山を本当に愛していないただの山バカだ。でも、この「岳」は私は大好き。命をありがとう。2013/12/23
やっちゃん
18
漫画がとにかく好きだったので小説版も読んでみた。ノベライズなのでそんなに期待してなかったけど会話ばかりの脚本じみてなくちゃんと山の匂いのしてくる風景描写が良かった。よく頑張った。2021/02/28
ミントント♪
18
映画は観ていないが、三歩に小栗旬を重ねて読んでみた。山の厳しさ、つらさ、怖さを乗り越えても尚、山を愛する男。命をかけた救助の姿に心打たれる。そして山の怖さを体験して一人の女の救助隊員が生まれる。願わくば命を亡くす事なく山とともに生きてほしいものであるが、覚悟なくして出来ない仕事だと思う。助けられる命、助からない命、助かった命、みんな良く頑張った。。。愛すべき山男たちだけど、山男にはほれたくないとは思う。2012/01/13
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