内容説明
「仕事や人間関係。頑張っているのになぜかうまくいかない」――それは、決して本人の努力不足ではなく、生来的に持っている発達のアンバランスさ、「発達障害」が関係しているのかもしれません。「10人に1人はそうであろう」といわれる発達障害。これは、実は誰もがもっと身近な問題としてとらえるべき問題でもあります。
なんだか「生きづらい」と感じる人、周囲の人、どちらの立場の人も「心配だな」と思ったら、初めに読んでほしい一冊です。
目次
はじめに
プロローグ 社会に出てから「生きづらい」!
第1章 大人の発達障害って、なに?
第2章 「私ってそうかな」と思ったら
第3章 毎日の「困った!」はこうして解決
第4章 「あの人ってそうかな」と思ったら
エピローグ 私もみんなも「生きやすい」ヒント
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱんにゃー
69
【誰も悪くない♪】 『「支援してあげる」「支援してもらう」ではなく、「共に生きる」』 『すべての人がわかってくれなくても大丈夫 一人でも味方がいれば心強い』 (^ω^) (具体的な行動も生活しやすさとして大切ですが、 「じっと見守る」という行動は 安心 につながるのかも♪)2015/05/23
mayu
34
昔は発達障害という病気は無かったというより知らなかった。今に思えばクラスにひとりはいたように思う。発達障害の特長を知り、理解をしたいと思い手に取りました。内容は、例をあげながら本人の物事に対して受け取り方、フォローのアドバイスが書かれてました。2018/12/31
yohiiiidayo
21
購読。「生きづらいと感じたら、はじめに読む本」と表紙に書いてあるだけあって、発達障害の基本と対策をざっくりマナネル本書。発達障害とは言わなくても、得手不得手はあるもの。自分の特性を見直し、周りの方々とコミュニケーションをとる、自分をほめるというのは、とても大切なことなど思いました。2017/03/19
shoko
17
発達障害の説明に加えて、大人になってから気づく発達障害に重点を置いているので、仕事における困ったケースとその対策や、職場でカミングアウトするか否か、と言った点についても触れられています。注意点は、PDD(自閉症・アスペルガー症候群などの広汎性発達障害)とAD/HD(注意欠陥・多動性障害)の二つが入り混じって説明されているのが、時に分かりにくい点。ラベリングはしないようにしよう、苦手の克服ではなく、生きづらさを解消するための工夫をしよう、そしてそれができたら自分を褒めよう、というまなざしの温かい本でした。2022/02/19
こぽぞう☆
16
図書館本。サラッと読んだ。私自身、発達障害で薬も飲み始めた訳だけど、ここに出てくる症例とは生きづらさの方向がちょっと違う気が。とはいえ、私、今までよく頑張ったよ。これからは苦手なことは苦手とはっきりオープンにして生きていこう。2019/11/24