内容説明
復讐を請け負う代行屋、鷹場英一。他人の不幸とカネを愛し、対象者に恥辱と絶望を与えることを何よりの生きがいとしている。この日も依頼を受け、女の髪と眉を剃り落とし、頬を切り裂いた。報酬は二百万円。「仕事」は完璧だった。だが、英一の前に九年ぶりに現れた父親に、偽の依頼だったことを明かされる……。人間の欲望を抉り出す、暗黒エンタテインメント超大作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
21
大好物設定なんだけど160p挫折。「……」「──」「っ」「ッ」多すぎ。心理描写と台詞が棒で無理だった。ごめん、また!2018/02/12
BB
16
誉田さんの「ケモノの城」つながりから、新堂冬樹「殺しあう家族」を読み、そこからの今作。シリーズもあり、期待しての720頁でしたが…よくもまあ、こんなにも面白くない本を書けるのと、出版するのと、本当に尊敬します。こんな面白くないまま、読者をバカにしたまま終わるはずがないと、期待させつつ、720頁を読ませる面白くなさは、すごいです。白新堂だろうが、黒新堂だろうが、2度と新堂作品は、読みません。乙一作品なら、4冊分ぐらいの頁(笑)読了した自分を1番誉めてあげたい(笑)2017/10/07
やな
15
30年前、どぶねずみは美しいとブルーハーツは高らかに歌っていたが、新堂冬樹の描くどぶねずみは予想通り、美しくなかった。ゲスと下品なエロ。主人公は復讐代行屋の経営者。人をいたぶっているとエクスタシーを感じる。雇っている社員達も似た人種。狂った人達。主人公の姉と親父も出てくるがこちらもイカれた性欲の持ち主で。おいおい、まともなヤツが1人もいないやんけ、という潔さ。これが新堂冬樹の美学か。それにしても、こんなのを面白いなどと言うと人格を疑われそうなので大きな声では言えないが、……………面白かった………….2021/02/01
ふじこ
14
続編から読んだのだけど、クズのオンパレード。グロさも暴力的な描写も構成も面白かった。 己の欲に塗れ、人を憎み、生きる事に執着する。ここまで大袈裟ではないだろうけど表には出さないだけで世の中こんな人間だらけでは?実際復習代行屋がアングラサイトで暗躍している位だから。私は聖人君子では無いのでこの小説のキャラクター全てのクズ達の否定はしません。 読む人を選ぶのだろうけど、こういう変態小説を読みたい人に向けて書いた本でしょうね、私みたいな。2019/09/30
𝕌ℤ𝕌(うず)
14
疲れた・・・と思ったら、続きがあるのね。しばらくいいわ。これぞ、登場人物全て悪人。まるで自分が見てきたかのような拷問(復讐?)の数々。まさに、黒新堂です。2017/06/03