内容説明
銀座の宝石店から二億五千万円相当の装飾品を奪ったとされる強盗容疑者が、護送中の「ひかり62号」車中で射殺された。死の間際に残した「ギンコウ」というメッセージから、主犯格の江上の存在が浮上。だが江上も逃亡先のフィリピン・マニラで殺害されていた。しかも身許がわからぬよう顔を潰され、指紋まで焼かれていたのだ。本当に江上なのか? 十津川は江上の妹とともにマニラへ飛んだ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
舟華
4
今年逝去された西村京太郎作品を積んであるし読もう読もうと思っていて今になってしまった。この人怪しいなーが即そのまんまでした。1987年に発刊されたものなので時代の古さは否めないが、携帯電話のないミステリが好きだったりするのでその空気が良かった。そして十津川警部シリーズは2時間サスペンスでかつて見まくったのでどうしてもキャストの姿と声があたってしまうけど、それがまた面白い。2022/06/08
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
4
2011年 2月15日 初版。2016/09/29
kaizen@名古屋de朝活読書会
4
出だしでいきなり狂言ではないかと思いました。 どうもかきぶりが変です。 ところで、犯人の護送の際に、トイレにいくのに刑事が一人で付き添うというのはお粗末限りない。 十津川刑事ものの品格を落とす作品だと思います。 マニラに逃げた犯人という設定はいいと思うのですが、、、 最初がいまいちだと、ちょっと不満が残ります。 宝石商に強盗が入った。 あれ,どこかで読んだことがあると思った。 ps. 二度目に読んだ時に, 一度読んだことがあるか, 似た話を読んだのかは覚えていない。 たしか,狂言だったような。 2012/03/15
てんぱい
3
あっさり読めたが、二転三転して面白かった。ただ登場人物の感情が淡白だったかなぁ。あんな事があったのだからもう少し激情に駆られても良かった気がする2011/03/27
False_be
2
西村京太郎さんの作品は初めて読みました。筋書やトリックが論理的で、犯人の行為に「こういう意図があるのかぁ」と納得しながら読めました。2012/06/14