内容説明
ご先祖は八丁堀同心! 愛すべき名探偵誕生! 若き歴史研究家の月村弘平は、雑誌の取材のために訪れた箱根の街道筋で、女装をした中年女性の変死体を発見する。同じ頃、月村の恋人でもある警視庁刑事の上田夕湖は、品川で起きた殺人事件の捜査を始めていた。二つの事件の謎を解く鍵は「東海道五十三次」にあると、月村は夕湖に助言をするが、その後も次々と旧東海道の宿場町で変死事件が発生して……時代小悦で人気沸騰の著者が挑む、初の長編トラベルミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kk
11
東海道五十三次に見立てた連続事件。その謎を追う歴史ライターと、恋人の女性刑事。動機やトリックはちょっとゴタゴタしてますが、全体的にはサラッとした語り口で、読み手に優しい感じかも。kk的には、あんまりキャラ立ちしてない主人公のキャラに好感を覚えました。最後に出てくる「手紙」。唐突感もありますが、とても良かったです。2021/07/31
こおり
11
月村弘平(1) 風野さんには珍しい現代物。主人公の弘平は歴史研究家。恋人で刑事の夕湖が追う事件に陰ながらアドバイスを行い、難事件を解決するというものだ。風野さんの文章なので不快感無く楽しめるけど、ミステリー物としての満足度は今一つだったかなあ。「八丁堀同心の子孫」という設定があんまり生きていない感じも残念。まあ、2巻も読むけどね2014/10/05
ワッピー
5
連続殺人の謎を追って、八丁堀同心の子孫が東海道を駆け回ります。現役刑事と元アイドルに挟まれたイケメン歴史探偵の雰囲気やキャラはいいとして、動機やトリックは相当苦しく、最後のどんでん返しも仕掛けだけが妙に目立ってしまってパズル感の強い印象でした。確かにあの人たちの身体能力ならそんなこともできるでしょうが・・・2013/09/01
shinobu
5
風野さんの現代物! ぶらタモリっぽい! と思ったら、何というドロドロ展開。主人公2人がサッパリした性格なので救われるが、人の業とは恐ろしい。『傷ついたからって、それがどうした』は、額面通りに受け取ると残酷だけど、風野さんらしい優しさでもある。月村の顔は向井理で再生された。ドロドロ少なめで、シリーズ化を期待。歴史作家はご本人がモデルかなあ。広重と古地図が見たくなる話だった。2011/12/01
kazukitti
4
出来そのものはシリーズ2巻目の方がこなれててよかったのかも。現代ものというか、風野節が現代的な価値観の動機や犯人像にうまくマッチしてない感があったような。事件そのものが無理やり入れたキーワードに強引に合致させたみたいなちぐはぐさを感じた。これが多分いつもの時代劇ならそんなにあれぇ?感もなかったような気はする。決して詰まらないワケじゃないんだけど、例えば赤川次郎的なラインでやるのだとしたら、もう少しキャラとか現代的アイデアのこなし方に工夫が必要なのかも。3巻仮に出るなら期待はしたいけど厳しいのかな。2015/07/12