内容説明
神代エリカは、「正統な」吸血鬼の父を持つ女子大生。早朝、霧がゆったりと湖に広がる中、一隻のボートが湖の真ん中まで進んでいた。「やめて! 危ない!」と、言い争う男女の声。静寂が戻ると、ボートの中には男しか残っていなかった。その頃、エリカと千代子とみどりの三人は、友人の祐子の別荘に招かれ、林の中を早朝散歩していて――!? 表題作のほか、『吸血鬼のための料理教室』を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
106
吸血鬼のための狂騒曲,吸血鬼のための料理教室 の2作品。 「吸血鬼から愛をこめて あとがきにかえて」 という標題が目次にある。本当に2頁のあとがきです。 吸血鬼はお年ごろが,どこまで続くか, どいういう設定で書いているか, SFを書いているのではないということなど著者のつもりがわかる。 人間の暖かさを表現したいという赤川次郎の思いを直接的に書いている。2011/07/08
きなこ
20
シリーズ4作目。相変わらず予想してた犯人が外れてしまうが、謎が解けた時は本当にすっきりする。エリカの2人の友人の探偵団のような活躍も楽しい。そしてみどりの食べっぷりは相変わらずで読んでいて何だか気持ちいい。2013/12/31
coco夏ko10角
18
吸血鬼はお年ごろシリーズ第4弾。「吸血鬼のための狂騒曲」ひとけのない湖のボートで…という時点でミステリ好きにはニヤリ。なんだかみんなが怪しく見える。最後のエリカの判断が意外というかちょっとびっくり。そして涼子さんがすっかりお母さんだしお義母さんだ。「吸血鬼のための料理教室」料理教室でやっていることが想定外。吸血鬼パワーがすごい。2013/11/21
白雪ちょこ
13
吸血鬼シリーズ序盤の、古い作品。 今回は、中編2本となっており、代表作である「狂騒曲」に至っては、昭和感漂う設定と内容となっていて、コメディー感も強かった 。 エリカと共に、千代子&みどり2人も大活躍し 、クロロックと共に解決していく様は、安定の流れとなっていた。 しかし、美保に言いたいのだが、結局島本でいいのか?といった、色々突っ込みたいところも満載だったのが、いつもの感じ(笑) 昔の作品の方が、涼子がエリカに対して優しげなところもポイント。 (今の方が当たりが強い)2024/12/13
ぺろりん
8
《妹》 この本はほんとにおもしろいです♪次もどんどん読みたいです!!2014/03/17