ハーレクイン 見せかけの結婚

著者名：ミシェル・リード【著】/槙由子【訳】

ハーレクイン（2021/02発売）

• ISBN：9784596933454

内容説明

両親を亡くしたクレアは、貧しくも懸命に幼い妹を育てていた。ある日、様子を見に来た伯母から厳しい現実を突きつけられる。裕福な家へ養子に出すほうが妹のためだと忠言されたのだ。最愛の妹を手放すなんて……。激しく動揺したクレアは、ふと伯母の忘れ物に気づき後を追った拍子に車に轢かれてしまう。だが偶然にも、伯母の知人らしき男性アンドレアスに助けられ、けがが治るまで妹と一緒に彼の邸で暮らすよう提案される。クレアは戸惑いつつも妹のためにその申し出を受けることにした。まさか彼が“見せかけ”の妻子を必要としているとも知らずに。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Michelle]

21歳のヒロインを、異父妹と共に半ば無理矢理に自宅に連れ帰ったヒーローのことを、いい歳したおじさんがそんな若い娘を？と間違った印象を持ってしまったけど、それには理由があった。種明かしを後の方まで引っ張った。そして前妻との禍根も。まさかそんな理由とは。

2024/06/10

[糸車]

ヒーローの祖母の存在がよかった。亡くなる前に孫の嫁と語り合い、結婚式に間に合って、大事なものを手渡して、ひ孫を抱くこともできて幸せだったと思う。読んでいてヒロイン同様よく分からないままにヒーローと結婚することになって混乱していたんだけど、ヒロインの妹の出生にはきっと意外な秘密があるはず！とそれだけはぴんときた。←意味のない確信（笑）ちょっとだけ当たり。でもその後の展開は思っていたより複雑なお話だった。行きがかり上受け入れるしかなかった結婚生活を本物にするため踏みとどまるヒロインの勇気に感嘆。強いなあ。

2014/11/01

[早川珠生]

ダメな大人が一杯な話だった ﾋﾛｲﾝだけが最初から大人だった でもﾋｰﾛｰの苦悩も深かっただろうとは想像がついた だからこそﾋｰﾛｰはﾋﾛｲﾝに惹かれて年齢差と計画と自分の気持ちがばらばらに全く別な方向に行っちゃって苦悩しただろうな

2011/07/28

[やまと]

うーんヒロインの性格が好みじゃなかったし、ヒーローの陰気な性格も受け入れがたかった。ヒーロ、ヒロインそれぞれトラウマや事情があるんだろうけどね。お話自体は面白かったけど、主人公が好みじゃないので、いまいち感情移入できなかった。

2015/10/22

[ちゃろ]

⭐⭐⭐結構波乱万丈なヒロイン。ヒロイン叔母の存在やヒーローが幼い妹を養女にしたがる疑問が後半過ぎまで明らかにされず、ストーリーとしては、いろいろ絡んで面白かった。ヒーローがちょっと陰気クサイ感じだったけど、ヒーローの年と過去を考慮すると仕方ないかな。

2014/07/10