内容説明
冷泉のおかげでニノマエの居場所を突き止めた当麻だったが、結局ニノマエの力を思い知る結果に終わる。そのニノマエは瀬文の前に現れ、志村の命を救うことを条件に、特殊部隊率いる津田を引き渡すよう迫った。瀬文は警察を裏切り、津田は拉致される。約束通り志村は生還するが、次の瞬間……。当麻と瀬文の深い絆、そして当麻とニノマエの哀しい縁──。謎が謎呼ぶ話題のドラマノベライズ、いよいよ最終章!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魔王
36
やばい、大分本を読んでいませんでした。 連ドラ版はまだ世界観が広がってなかったのでまだついていけますね。この頃から当麻と瀬文の絆が見られていいですね2015/12/23
吉田あや
25
「才能ってのは自分の望むものと一致しない…」人知を超えた能力を持ってしても幸せとは遠く儚い。スペックホルダーたちの苦悩、それを囲む欲望の塊となった人間の戦い、相対性、双子のパラドックス。パブリックドメインとしての死神の微笑み。人に記憶された瞬間から変質していく"真実"。「すべての真実を疑え」。未来を切り拓く脳で眠る残り90%の呼応。人間の可能性を信じる者と閉ざそうとする者との戦いの幕開け。2013/10/17
チャコ
21
SPECドラマシリーズ最終巻。明かされた悲しい真実、そしてまさかの黒幕に驚きました。身分不相応な欲望のもとに行動するスペックホルダー達の中で、ニノマエだけは純粋な気持ちだったんだろうと思うと彼自身まだ幼かったという事実もあって切なくなりました。1クールのドラマのノベライズにしては薄い3冊だったので、描ききれてないことも多々あるんだろうし、この世界観を表現するには映像の方が相応しいと思うので、やっぱりドラマ版を見ないとなと思いました。終わり方が映画版の方に繋がる形だったので、そちらの方も読みたいと思います。2014/01/18
十六夜(いざよい)
15
ドラマの後半をかなりサクッと簡潔に書いちゃった感じ。重要な場面が多かったので、厚くなってもいいから、もう少し丁寧に書いて欲しかったかな。2013/10/27
南註亭
14
おもしろいことはおもしろいです。ただ、みなさんもおっしゃっているとおり、シナリオを圧縮して小説にしただけ、という感じが残ります。どうせなら1話1冊くらいにして、しっかりとしたノベライズをしてほしいですね。3巻は2巻がページ減少した分を増やしていますが、それでもやはり500円は高いでしょう。ドラマのファンなら、それなりに楽しめます。2012/04/14