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内容説明
年を「とる」とは――五九歳までは「取りこむ」、六〇歳からは「取り除く」。遺言書は専門家が必要で、死後でないと効力を発揮しません。問題は「死が近づいた時」です。だったら「委言書」を作っておきましょう。具体例でお教えします。お一人様歴二〇年超の時代小説作家が、懇切丁寧に説く、人生のきれいな最期の迎え方。
目次
第1章 十二単衣を着て走れますか?(弄ばれる『死』;死ぬときは一人 ほか)
第2章 ほんとうにお金はいりませんか?(火葬場ガイド;葬儀の経費は自前で ほか)
第3章 『死』は怖いものでしょうか?(延命治療は誰のため;自分の『死』を演出する ほか)
第4章 美しく生きていますか?(地獄ってなに?;全国にあるぽっくり寺 ほか)
第5章 自己管理ちゃんと出来ていますか?(清栄会縁起;団結するお墓 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
31
断捨離系ではなく、自分の人生を締めくくるための身辺整理。いつかは死ぬんだとは思っていても「死」について知らないことが多すぎた。死ぬ瞬間何を考えているかなんて死んでみないとわからないよなぁ。お花畑云々はよく聞くけれど。自分のお葬式をどうするかとか自分の死んだ後の細々したことをきちんとしておくことも大切だと感じた。延命治療とか残された家族が悔やまないように記しておくことも。お墓も昔と違って守ることも難しくなっている。死んでまで人様に迷惑を掛けたくないと思ったら自分の入る場所も。人生の身辺整理って多岐にわたる。2024/08/07
バニラ風味
13
図書館でシルバーウィークに借りた、おすすめ本。「死」について考えておくこと、備えておくことなど、「縁起が悪い」と思われていた昔に比べて、だいぶ考え方が変わってきました。先日、某女優さんが若くして亡くなったことから「癌は怖い」というフレーズが、またクローズアップされてきましたが、「癌」が怖いのではなく、結局は「死」が怖い、なのですよね。でも、誰にでも平等に死は訪れるもの。死を恐れるよりもどう生きるか、生きている間に何をしておくかの方が重要だな、と再確認した本でした。2015/10/05
ごへいもち
11
タイトルに惹かれたけれど読みづらくて飛ばし読み。面白くないし偉そうな割には浅薄。2014/07/04
skr-shower
2
家族用図書館本。死を前にバタバタせず準備怠りなくしましょう、的な。祖母の話を聞いているような語り。2019/08/31
アルパカくん
2
「死」についてもっと身近に考え備えておくというのは大事かもしれないですね。お墓については海外の例も紹介されており、確かに難しいことだけれど考えさせられるものがありました。税金に使い方について高齢者の医療費は無料であるべきとか、地デジ移行のときには高齢者にTVを配布したらいいのに、という意見に対しては「貧困にある子供達に税金を使って」くらいの意見の方が「美しい」のではないか、と思いました。「双蝶々曲輪日記」のお幸さんの話が一番印象に残りました。2015/08/27